Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

妻がオッサンになりました。 

妻がオッサンになりました―――泣いて笑って、やっぱり泣いて・・・ それでも幸せです。
妻がオッサンになりました―――泣いて笑って、やっぱり泣いて・・・ それでも幸せです。
あさ出版
2016-08-02
Kindle本

妻が付きあった当初は52Kgだったのが結婚して
専業主婦+子持ちになった途端70Kgの巨大化&おっさん化したことを
愁いている夫目線のコミックエッセイ。


同じ専業主婦とはいえ自分でウエイトコントロールしている人間が
読むと超不愉快な一冊。
今回の話は明らかに「心の緩みからくるデブ化」ということが
ハッキリしているので以後の指摘は薬の副作用とかその他もろもろの
要素から太っている人には当てはまらないと思ってお読みください。
そもそもここまでトド化というよりも「ばけもの」になっている妻を前にして
不快な気持ちというか「なんとかしよう!」と言う気にならない夫が不思議。
これはスーパーで見かけるこの手の女を見る度に不快に思っていた。
自分で「これはまずい!」と思わないのか?と。
大半の人は「ダイエットしてるのに…」と言い訳するが
真剣に取り組んでいないから「その体型」なんでしょ、と心の中で突っ込む私。
学生時代「美しい者」を見て育った環境からある程度の「ぽっちゃり」は
容認できてもある一定を超えたら「許せない存在」認定してしまう。
(基準は頭の大きさに対して体の比率かな?)



男が仕事、例えば営業職で中々成績が出ない人がいるとして
「どんなふうに仕事をしているの?」と聞いたら「これこれ」と
答えたとして「そのやり方、根本的に間違っているから!!」って
思うことがあると思う。
今回の話もそれと似ていて夫が「妻がこのままどんどんひどくなっていく…」と
嘆いているのを漫画化しているが読む限り、
「そりゃ、こんな生活だとこうなって当然の結果では?」と呆れるばかり。
野菜中心の料理レシピがいつの間にか肉の方が多いアレンジとか、
外食しても一品食べた上に更に特大のスイーツの注文とか
もう、読んでいて不愉快。


で、男性には申し訳ないが思いっきり毒を吐かせていただくと、
多くの嫁が巨大化、怠け者化していくのはね、
あなた方夫の方が「他の女の取られる心配が無い男」だからですよ。
自分の夫が魅力的、わかりやすく稼ぐ男、平たく男前、性格が良すぎ、
って感じで少しでも「モテ要素」がある男だと女が思ったら
「取られない」様に努力すると思う。
それこそ外見を磨くとか最低限の服装や最低限の化粧とかね。
それをここまで野放しにグダグダ化している妻を前にきれいな言い方をすれば
「やさしい旦那さん」「妻を温かく見守っている」目線でいるってことは
この旦那さん自体が「魅力的ではない」ってことでは?


前から思っていたんだよね~
「妻が…」って妻側を責める発言をする夫側に問題があるんじゃないのかって。
ある意味「お似合いの夫婦」なんだよね。
モテない外見をしている妻と、本人は気が付いていないんだろうけど
他のオンナにも相手にされない夫と。
他の女から見て少しでも魅力的かどうかってのを知るには簡単。
仕事を女性に頼んだ時、すぐに「いいですよ」って言ってもらえるかどうか。
人間的に魅力がある男性だったら他の男だとNGな事でも大概OKしてもらえるはず。
(ここでHしたいかどうかみたいなレベルの低いことを考えないでくださいね。)


と言うわけで男性諸氏は女性陣から気持ちよく仕事を引き受けてもらえるかどうか
よくお考えになってから「妻が…」とぼやいてくださいませ。
この本に出てくる「夫」って「優しい」って言うのかな?
妻にきちんと向き合っていない人のような気がする。
全てに渡って不愉快な一冊。