Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

ぼくとユーレイの占いな日々 柴田よしき

ぼくとユーレイの占いな日々 (石狩くんと株式会社魔泉洞) (創元推理文庫)
ぼくとユーレイの占いな日々 (石狩くんと株式会社魔泉洞) (創元推理文庫)
東京創元社

おお!!久しぶりに柴田さんの新刊!!!と喜んで借りたものの
最後のページに何気に
「2008年小社より刊行された『謎の転倒犬』の改題文庫版です」


謎の転倒犬―石狩くんと(株)魔泉洞 (創元クライム・クラブ)
謎の転倒犬―石狩くんと(株)魔泉洞 (創元クライム・クラブ)
東京創元社

記述があり…涙
一方この題名にぴんとくるものがあり
「確か題名にヒントがあったような…」と。
ただ、読み始めても一向に内容を思いだせず。笑
最後まで読んだけど「記憶に無いなあ…」。
ただ全体の感想は「古臭い」。
ジャンル的には「日常の謎」を超人気占い師の「摩耶優麗(まや ゆうれ)」
が暑苦しい存在で解いて行き、それに振り回される「石狩君」コンビ。
とまあ、発行された2008年頃ならまだ「ラノベ」ジャンルもそれほど
質が高くなかったから差別化が出来ていたかもしれないけれど、
10年も経てば「この程度の推理で…」とある程度読みこなした
「新しい読者」にむしろ「下手」烙印を押されそうな…
「軽く、さくっと読めます」(=以上!)としか感想が書けないレベル。
正直、柴田さんこんなレベルの低い作家だったけ???と
往年のファン(?)ですら漂う「がっかり感」…


※文庫化に当たり題名を変えたのはあとがきによると
「新しい読み手の皆様とも出会いたいという思いから…」とのこと。
さて、新しい読み手はどう受け取ったでしょうね??



内容は短編で、
『時をかける熟女
『まぼろしのパンフレンド』
『謎の転倒犬
『狙われた学割
七セットふたたび』



お気づきですか????笑
『時をかける少女』
『まぼろしのペンフレンド』
『謎の転校生』
『狙われた学園』
『七瀬ふたたび』
筒井康隆と眉村卓の題名をパロっているという…
私ぐらいの世代の人には「なつかしいいいいいい~~」と
ノスタルジー一直線ですが、今時の10、20代にこの意味が
通じるかどうか…そういった意味でも「新しい読み手」さんの
読書量、キャリアが問われそう。


ラノベとして少し(かなり)引いた目で見たらこれはこれで成立するとは思います。
ただ、やはりデビュー作の「RIKO」シリーズのとんがった作風&内容が
イメージとして残っている人間には「時代だなあ…」と悲しい気持ちの方が大!


時をかける少女 (角川つばさ文庫)
時をかける少女 (角川つばさ文庫)
角川グループパブリッシング

↑ 時代ですねええええええ~~ こんなチャライイラストですかっ!!

まぼろしのペンフレンド (講談社青い鳥文庫)
まぼろしのペンフレンド (講談社青い鳥文庫)
講談社
なぞの転校生 (講談社文庫)
なぞの転校生 (講談社文庫)
講談社
2013-12-13
ねらわれた学園 (講談社文庫)
ねらわれた学園 (講談社文庫)
講談社
2012-09-14
七瀬ふたたび (新潮文庫)
七瀬ふたたび (新潮文庫)
新潮社

アマゾ×で検索しても本よりもDVDと言った映像系が先に出てくるのも
時代なんでしょうねえ…