Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

僕の明日を照らして 瀬尾まいこ

僕の明日を照らして
僕の明日を照らして
著者:瀬尾 まいこ
出版社:筑摩書房
カテゴリー:本

正直、良くわからない内容だった。
母親が再婚した男=優ちゃん、歯科医、普段の性格は気が弱い優しい奴
はなぜか主人公の中二男子にDVする。
そうなぜ優ちゃんに主人公だけに(暴力の)スイッチが入るのか理由は不明
まあ、DV男にスイッチの入る理由は無いんでしょうけど。
主人公は幼児でも小学生でもなく十分成長した中二男子なのに、DV後に我に返った優ちゃんが「妻に告白する」と言うのを自分から止める。「母さんに言うことは逃げだ!」と。
彼の本心は母親がスナック経営の為、夜一人ぼっちで過ごす怖さ、さみしさと比べたら義父に暴力を振るわれるぐらい大したことない!と思っている。
そうか?そういうものなのか?家中の電気をつけっぱなしにして過ごす夜と、いつ暴力のスイッチが入るかわからない男と過ごすことが比較対象になるのか???
こうして、本来DVを受けるべきそして乗り越えていくべき対象者の「母親、妻」は全く鈍感に気が付くことなく日常を過ごし、父と子は「虐待日記」を付けたり寝る前に絵本を読んだりスイッチが入らないように気を使って乗り越えようとする。
こうして、やっと3人家族になれた…と油断していたらもういらないだろうと厳重に封印して捨てた虐待日記を母親に開印されてしまい一気に総崩れ。
「出ていけ!」と泣き叫ぶ母親を前に「今まで全く気が付かなかったくせに!どうしてその一部分しか見ずに判断するんだ!」的に怒る息子。
本来ならDvが発覚して良かった、良かったとなるべきシーンが逆転。
ヘタすりゃこれは変形BL?(BL読んだことないけど…)とすら思ってしまう。
妻&母親の機能は一切果たさずただの断罪者としての女。なんかねえ…
DV被害者の心理は本当にわからないから、少年の行動とか心理とか理解できずに共感もせずにフェードアウト…
中二にしたら心が広いというか許容範囲が広いというか。

歯科医なので基礎学力的に医学の知識がありそうなのに全く無い義父とか。
着目点は面白いのに毎回設定で滑っている作家、と言うイメージ
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