Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

金色の魔女と闇の女王 スーザン・キャロル

金色の魔女と闇の女王 (ヴィレッジブックス)
金色の魔女と闇の女王 (ヴィレッジブックス)
著者:スーザン ・キャロル
出版社:ヴィレッジブックス
カテゴリー:本

久しぶりにこの手のヒストリカルロマンス系を読んでみた。
この作品の今まで読んだ本とは違うのは歴史上の人物を「悪者(?)」として扱っているところ。
カトリーヌ・ド・メディシス(メディチとかで覚えたけど…)たまにお城に肖像画が飾られているどっちかと言うとのっぺりした容貌だった気が…
彼女が野望の為に「細菌兵器(?)」で権力を手にしようという手段は現代でも十分通じそうで怖かった。(特にその殺戮シーンはちょっと…)
エロシーンはほとんどなく自然に色付け程度なのでこの手の本を始めて読む人なら普通の小説として問題なく溶け込めるのでは?
壮大な歴史ロマンを読んだ満足感があります。

ところで嫌味な見方(いつもの事だが)で分析すると、3人姉妹の長女が「レディ」の称号を受け継ぎ、島民の為、妹の為としゃかりきに頑張るのはいいのですが、これ現代の会社でたまたま一番年長で適役がいなかったから「リーダー」なり「主任」なりの肩書を与えられその重責を受け止めすぎてすべての仕事を自分が抱えて、部下(小説内では妹たち)に仕事を分配せず、この仕事の重要性を説明もせず「私がやるから!!!!!」とやったために部下の信頼、やる気を奪い「じゃ、勝手にすれば」と見捨てられるのと似ていて。
小説内では「ああ!どうしよう!!」と言う場面になっても「王子様」が助けに来てくれることが前提なので問題ないのですが、これ、会社だと本当に迷惑!!
実力でその地位にいるんじゃないことをもっと自覚して「これお願い!」と部下を育てる意味も含めて信頼することも覚えてちょうだいよね!!と言いたかった。
上に立つ器量のない人に常に上に立たれて力尽きて引きこもり生活に突入した私からの一言でした。



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