Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

シロシロクビハダ 椰月美智子

シロシロクビハダ
シロシロクビハダ
著者:椰月 美智子
出版社:講談社
カテゴリー:本

主人公:箱理は次の誕生日で28歳になる化粧品会社でファンデーションの開発に携わる研究部員。
なぜか小学一年生の時に食べた「ゆでだこ=タコリ」が一番の親友となり右肩に腰を掛けて常に箱理にアドバイスをくれる存在となった。
祖母のヨシエさんは息子ですら「素顔を見たことが無い」と常に過剰な白塗りの化粧をしている。
「なぜ、常にその異常な化粧なのか?」と言う質問を皆口に出せずに今日に至っている…


てな設定で話が進みます。因みにイラストの真ん中の女子が箱理なのですが、てっきり高校生だと思っていました。しかしそれはある意味当たっていて「ある意味(脳に)未発達な部分がある」と言ってもいいような位「天然」と言う表現では済まされないぐらい「子供」なタイプ。
幼少のころから「口を半開きにしてぽか~んとしている」のを祖父がかなり気にしていたというのも大人になってもほぼ変わらずの性格。←ちょっとイラ!っとします。笑
化粧品の開発に携わっているので理系のしかも院まででているのに「この反応の鈍さは…」と思うのですが会社の人は超好意的に彼女と接してます。
結果的に苦労して開発したファンデを祖母が白塗りを止めてそれを使うこともないし、タコリの存在理由はそれっぽく収まったものの、この年にして「初恋」と言っていいような状況も進展の影=相手の気持ちは無きに等しい=この性格、思い込みで行くとストーカーに変ずる可能性あり、も中途半端。
と、結果から考えるとだらダラダラ~っと3つほどの要素(謎)があるもののどれも中途半端に感じられて「で?最終的に1本に絞られず、伏線と思われていたものはただのエピソードの羅列?」って感じ。
化粧品の開発の大変さだけは良くわかったけど、同じならここをもっとメインにするとかしたらよかったのでは?残念な一冊。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ


にほんブログ村


にほんブログ村 本ブログへ


にほんブログ村