Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

ひとめぼれ 畠中恵

ひとめぼれ まんまことシリーズ 6
ひとめぼれ まんまことシリーズ 6
文藝春秋

年頃の娘が急に縁談を数軒も持ち込まれ「なぜ?」と思っていると
裏にはその家のバックにある人脈や資産果てはそれに繋がる役職が欲しいがため…
とどこにも「その娘が気に入ったから」と言う理由がないのが何とも…


そして全編(6編)を通じて1篇目の『わかれみち』のp57

「重ならない縁というのは、あるもんだ」

ふと、大倉屋が独り言のように漏らした。


これがすべてを語っているかと。


ラストの『ひとめぼれ』に至っては女が12歳と言う事もあり
何も目に入らない。ただただ好きになった人をみつめるのみ。
そこには周囲の人への関係性とか一切考慮する余裕も無く。
軽はずみなこの年ごろにありがちな夢見がちな行動は人を傷つける。
傷つけた結果、己も涙することになったのだが。


12歳だからまだ許せるんですよ。救いがあるというか。
それをいい年したアホ男女が「出会うのが遅かっただけ」とか
なんとかぬかしくさって、自分達だけ良ければ他の人がどうなろうと
関係ないね!的な態度でいる今の世の中、気にいらん!!
挙句ブログとかで自分たちの関係性を自慢げに暴露してるってどうよ?
自分達が書いているブログ、正当なパートナーに見せることができるか?
そんな内容のブログ書いていると堂々と言えるか?
人に堂々と言えないようなことはするな、と思う。
まあ、いわゆる「陰」を背負った人生だから来世もカルマとして
せいぜい今度は「される側」として苦しむんだな。
自分ならこんな課題を背負うのは御免だから、だから近づかない。
それが理性ある大人のあるべき姿。


第1戒 わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。

第2戒 偶像を造ってはならない

第3戒 主の御名を、みだりに唱えてはならない。

第4戒 安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。

第5戒 あなたの父と母を敬え。

第6戒 殺してはならない。

第7戒 姦淫してはならない。

第8戒 盗んではならない。

第9戒 偽りの証言をしてはならない。

第10戒 あなたの隣人の家を欲しがってはならない。



を犯してまでも手に入れたいものなのか?
地獄行きが確定していてでも。
ある意味、人を傷つけてまで手に入れたいものが
あるというのは羨ましく思う。
そこまでして手にしたい、手に入れたいと思う事がないから。
与えられたもので十分満足できるから。


罪、なんですよ。不倫は!
ただ、日本の法律ではそれを罰する法が無いだけで。
戒律の厳しい国ならout!!!!!なんですよ。
自分達は「罪人(つみびと)である」と自覚すべき存在なんですよ。
と、面と向かって言ってくれる人がいないから平和ボケしているんでしょうが…
神様はいつも私たちの事をご覧になっている。