Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

女たちの和平交渉 小島慶子

女たちの和平交渉 (VERY BOOKS)
女たちの和平交渉 (VERY BOOKS)
光文社

小島慶子、おもしれ~~~~~~~笑
この人、こんなに面白い人だったとは。
あの一作目でめっちゃ損してるわ。↓

女子アナ以前 ~あのころのわたしと、いま考えていること。~
女子アナ以前 ~あのころのわたしと、いま考えていること。~
大和書房


「女子アナ」と言う看板にまだ遠慮していた感が若干残っていたのが
2作目↓

女たちの武装解除 (VERY BOOKS)
女たちの武装解除 (VERY BOOKS)
光文社

あの『VERY』にエッセイを掲載しそれをまとめたものだけれど
女子校卒、男児二人の親、そして自分の親との関係がうまくいっていない
と言う私との共通項も多数みられ、「そう、そう」と共感しまくり。
本作に至っては「あなた、本当に女子アナだったの?」と
疑いたくなるぐらい「本音ぶちまけ、口調も荒い」と言うか
いわゆる庶民の「男の子のお母さん」そのものになっている!!笑
もうね、女の子のお母さんみたいに「○○ちゃん、そのような事をしていたら…」
と延々と「文章」で子どもに語っていたら間に合わない。
「ちょっと!!そこ!!!ストップ!!!!!!!!!」(叫)と
単語でそれも大声で指示を飛ばさない事には…涙
そうそうそうでした。
家出もしたくなるし、わが身の汚さに泣きたくなるし…


本作では旦那さんがいきなり会社を辞めるというイベント発生。
更には小島さんが生まれ育ったオーストラリア:パースに移住。
男三人はパース。小島さんは出稼ぎで東京暮らしとなる。
あれ程育児に疲れて「家出する!!」とやっていたのが、いざ自分だけ
離れて東京暮らしになると「さみしくない??」と子供に聞くところが。笑


小学生の男児二人。そして「ダメダメ男」と太鼓判を押された旦那さん。
多分、家の中はぐっちゃぐちゃになるだろうけど男三人、ワイルドに
どんどん進化していくと思う。
小学校から中学校へ成長していく過程はホントある意味日々変化の連続なので
小島さん、それを見逃すのは個人的には「もったいないな」と思ってしまう。
中学生になったらもう子供は違う世界の住人になってしまうのに…
逆に離れているから次に会う時はまた違う
「え?これもできるようになったの!!」と
変化をいち早く感じることはできると思いますが。




~ 子育てを一応一旦終えた者から、今子育て中の人へ ~
子どもが小さなときは「自分が手をつないでやっている」と
思っているはず。
違うんですよ。
子どもがその手を繋いでくれなくなった時、気が付くんです。
「私が手を繋いでいてもらっていたんだ」と。
あの小さな温かいぬくもりがあったからこそ、前に進めた。
ツライ育児も耐えれた。
あの手こそがあの辛い時期に、
この世に自分を繋ぎとめてくれる唯一の物だったのだと。
自分が支えてもらって、勇気をもらっていたのだと。
一緒に側に居てもらっていたのだと。
失くしてから気が付くんです。
その大切な存在を。
だから、今まだ子どもが手を繋いでくれているのなら
その手を離さないで。
ぬくもりを分けてもらって。
そのパワーを分けてもらって。
子どもを育てているようで私が育ててもらっていたんだ。
親になるために。
私を親にするために、彼らは私の側に居てくれたんだ。
そして巣立って行ったんだ…
ありがとう。
 


で、残念ながら夫は当時、
何の心の支えにもならなかったとさ。ちゃん、ちゃん。笑