大事なことほど小声でささやく 森沢明夫
- 大事なことほど小声でささやく (幻冬舎文庫)
- 幻冬舎
- 2015-08-05
- 本
内容紹介
心の傷は、ぜーんぶ、ここに置いて帰りなさい。 生きることへの感謝を取り戻せる場所。その店に集う人々のくすぶっていた人生が、今生まれ変わる。
その階段を下りると、希望の扉が待っている。
生きることへの感謝と愛おしさを取り戻せる場所―そこは奇跡のスナック「ひばり」。その店を経営するのは、2メートルを超えるマッチョなオカマのママ。規格外のカラダと愛と、痺れる言葉で、心に傷を抱えた人達の止まっていた時間が、静かな夜とともに動き出す。
駅前の寂れた通りの地下にあるスナック「ひばり」。そのママは身長2メートルを超えるマッチョなオカマ・通称ゴンママ。彼(彼女?)の回りに集まるのは、一癖も二癖もある「変わり者」ばかり。エロジジイ社長、金髪モヒカンの歯科医師、シャイで生意気な男子高生、謎のセクシー美女、うだつの上がらない中年サラリーマン……。同じトレーニングジムで出会った彼らは、いつもは愉快にトレーニングに励んでいるようにみえるのだが、それぞれ人知れず心に傷を抱えていて――。
心の垢を洗い流す感涙小説!
読者登録させていただいている方が紹介されていたので
読んでみました。
人情ハートウオーミング系とでも言いましょうか。
6章からなる短編のオムニバス。
すみません。
素直な人、心のきれいな人が読むと多分大方の人は
涙を流す内容だと思います。
が、私の様にひねくれている人間にはただただ
「嘘くせえ。狙っている。わざとらしい。」としか…
これがドラマなら感動的な曲がここら辺で流れてきて…
とか脳内変換してしまうし。
多分、この作家さん『傾向と対策』がしっかりできていて
こんな風に書いたら日本人はぽろっとひっかかる…と計算しているかの
「あざとさ」すら感じるのはひねくれものの私だけでしょうか?
はいはい、いいお話でした。
今どきこんな人情話が無いからこそ、桃源郷を求めるかのように
人気があるのでしょうね。
この手の小説よりも平凡な新聞記事の助けに入った人の方が
命を落とす…的な方が泣いてしまうひねくれものの私の感想でした。
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