Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

謎好き乙女と奪われた青春 瀬川コウ

謎好き乙女と奪われた青春 (新潮文庫nex)
謎好き乙女と奪われた青春 (新潮文庫nex)
新潮社
2015-02-28

藤ヶ崎高校一の美少女、早伊原(さいばら)樹里は恋愛に興味がない。友情にも興味がない。もちろん、部活にも。彼女が愛してやまないこと、それは日常に潜む謎。衆目の中ですり替えられた花束。学年全員に突如送られた告発メール。教室の反対側からの不可能カンニング。やがて僕の過去が明らかになるとき、「事件」の様相は一変し……。彼女と「僕」が織りなす、切なくほろ苦い青春ミステリ。




天下の新潮社から出ていますがライトミステリー系の「ラノベ」。
この本で「夏の感想文を書け!」と言う宿題が出たら非常に困る。
頼むから課題の一冊にしないでね、先生!!と言うところか。


さて、ミステリーってある意味「間違い探し」に似ていると思う。
図Aと図Bの違いはどこ?みたいな。
文章の違和感とか視点の違いとか「おや?」の部分が結構重要で。
で、今回最後まで自分の「おや?」が解決しなかった点をひとつ。


先に上げた紹介文にも「藤ヶ崎高校」とある。
p8にも

藤ヶ崎高校のしきたりだからである。




とある。
ところが3章が始まった途端、
p128

本文:若草高校2年3組、矢斗春一は…



である。
これは単なる純粋なミスなのか、それとも最終的な「ひっかけ」
なのか不明なまま一巻終了!
ハッキリせずにもやもやするうううううううううう~~