奈良町ひとり陰陽師 仲町六絵
- 奈良町ひとり陰陽師 (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA
- 2017-06-24
- 本
京都を舞台にしたラノベは腐るほどあるけれど「奈良」は
珍しいな、と。
ところで数年前まで行っていた英語での宿題で
「京都と奈良について」のお題があり
私は「京都は磁器orガラス 奈良は土器 のイメージ」
一方、60代のKさんの発表した
「京都は訪れる場所 奈良は帰る場所」。
このピッタリな表現に一同納得!
奈良はのんびり受け入れてくれる雰囲気があるのに
京都はどこかバリアみたいな緊張感が漂い、
更に「陰」の気が多い場所もあってあまり長く居たくないけれど、
鹿が堂々と街中を歩いている奈良は「陽」しか感じられないし。笑
というわけで、読み始めて気が付いた。
「あれ?この鳥とか…前に読んだっけ?」
- 南都あやかし帖 ~君よ知るや、ファールスの地~ (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 2015-03-25
- 本
ああ、これこれ。
今回の作品はこれの未来と言うべき話。
とはいうものの…
仲町さん。いつまでこんな子供だましの話を書いているんですか?
- 霧こそ闇の (メディアワークス文庫)
- アスキーメディアワークス
- 本
デビュー作でこれほどまでにレベルの高い話が書けて
読み終わった後に「ほおおおお…」と感嘆を漏らすほどの
実力があるというのに。
すっかりラノベ文体に書くのが慣れてしまったのか、
正直、ありきたりに個性の無い面白くも無い話ばかりになってしまっているのは
非常に残念過ぎる。
ラノベ独特の文体を早く捨てて、一般小説で活躍してほしいと切に
願う作家さん。
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