Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

毎日トクしている人の秘密 名越康文

毎日トクしている人の秘密 (PHP文庫)
毎日トクしている人の秘密 (PHP文庫)
PHP研究所
2014-09-12
Kindle本

占い師の「しいたけ」さんのブログ等で度々名前が出てきている方なので
そっち方面の興味から借りてみた。
精神科医なのですが内容は「禅問答」の様な、仏教の本のような…汗


本書は、「『今ここ』に集中する」「『気持ち悪さ』を大事にする」「『場の力』を知る」「付き合う相手で八割決まる」など、不安に思う心や悩みの正体を見つめ、少し「得」(トク)したな、と明るい気分で生きていくための方法を紹介します。不安は心の内面にあり、現実にはまだ起こっていないのだということに気づけば、きっと気持ちが楽になります。


「なるほどな~」と思わせる部分が多々あります。
ただ、それが直接表現ではなくふわふわした文章なので
(その部分がしいたけさんと似ているなあ…と思った次第)
意味を掴みとるのに苦労します。


p143 「誰と付き合うか」で八割決まる

自分にとって好ましい影響を与えてくれる人を選ぶ、

あるいは自分に負の影響を与える人から遠ざかるということは、

人生においてとても大事なテーマです。

しかし、だとすれば、友達、あるいは親友というのは、自分にとって

利用価値のある人、と言うことになってしまうんでしょうか。

こんなことを言うと冷たい奴だと叱られてしまいそうですが、

実は僕はその通りだと思っているんです。

「親友」って色々いっても、つまるところは

「利用価値のある友人」の事なんじゃないでしょうか。

ただし、ここでいう「利用価値」というのは、

ドライに使い捨てるような感覚ではなく、

「こちらから与えることはほとんどなく、頂いてばかりだなあ」

と言う感覚を抱く相手の事です。

そしてこの感覚はもちろん、客観的なものではありません。

常日頃から世話を焼いてくれる人と言うよりもむしろ、

半年に一回ぐらいしか会わなくても

「この人にはお世話になってばかりで申し訳ないな」

と思える相手って居ると思うんです。

(中略)

ですから、

「親友に裏切られた」と言ってドツボに落ち込んでいる人に、

僕はどうしても優しくなれないところがあります。

だって、それまで相手からいろんな恩恵を頂いて、ある意味、

良いように自分の為に使ってきておいて、いまさら裏切るも何も

無いじゃないかと思うからです。

そういう時の「親友」ってすごく怪しい言葉ですよね。

そういう人はもしかすると、「親友」というのを

「どんな無茶をしても文句を言わない相手」と捉えているのかもしれません。


正直、「与えてくれる人」はくれるばっかりでこちらはお返ししようがない。
「返せるものが無いなあ…」「悪いなあ…」
とそのことが気になって重圧になっているのが現実。
けれど自分レベルではそういった人が偉大過ぎて返せないのであれば
自分が与えることができる人に与えて行けば、
間接的ながらも「返すことになって」いるのではないかと思う。
そういった意味で「ギブ&テイク」の考え方は成り立つと思う。