Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

年寄り工場の秘密 コリン・ホルト・ソーヤー

年寄り工場の秘密 (創元推理文庫)
年寄り工場の秘密 (創元推理文庫)
著者:コリン・ホルト・ソーヤー
出版社:東京創元社
カテゴリー:本

彼女たちの住む老人ホームにライバル登場!
しかし、そこの料理は超激マズ…アンジェラたちの住むホームはいつも料理の描写が素晴らしく、
読んでいてせめて美味しいコーヒーを飲みたいな、と思う。パンとかも美味しそうだし。笑
一方、新しいホームは紙皿の提供や「急いで食べて」「時間内に食べて」と個人の個が全く尊重されない。(日本の施設の現実がこうなんだよなあ…)
これを読んで「せめて食事が美味しい施設に入居できたらなあ…」と決める基準をふと考える。笑
ペットを飼える施設が日本にあるとは思えないが、アメリカですら猫はOK、犬はNGとなかなか厳しい模様。賃貸ですら最近はペット可が増えてきているので、私が入居する時にはぜひ、ペット可の施設が増えていてほしいもんだ。
ところで新しいホームはなんと驚いたことに「全員が双眼鏡を持っていて、他人の生活をのぞき見している」と言うショッキングな描写が…
「他人を見ているしか楽しみが無い」って…
日本はそこまで踏み込まない反面、楽しみも無くただただ老いて朽ち果てていくのかと思うとぞっとする。施設にいる人がみな同じ顔になっていくのは興味、好奇心、楽しみと言った娯楽がない上、ひたすら介護職員のペースに合わせる生活に慣れるというよりあきらめて生活するからだろう。
この本を読んでいると舞台はアメリカとはいえ、老人施設で過ごす人々の生活ぶりが垣間見える。
日本はもっと悲惨だろうけど。


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