Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

水族館ガール 木宮条太郎

水族館ガール (実業之日本社文庫)
水族館ガール (実業之日本社文庫)
実業之日本社
2014-06-05

市役所勤務のOLから水族館イルカ課に出向!?

――市役所に務めて三年、突然水族館「アクアパーク」への出向を命じられた由香。

イルカ課に配属になるが、そこには人間とのコミュニケーションは

苦手な男・梶とイタズラ好きのバンドウイルカがいた。

数々の失敗や挫折を繰り返しながらも、へこたれず、動物たちと格闘する女子飼育員の姿を描く笑いと感動の青春お仕事ノベル。

ペンギン、ラッコら水族館の人気者たちも多数登場、水族館の舞台裏がわかる!

めんどうなのであらすじをコピペしました。
「お仕事小説」+「小中学生向き少女マンガ」と言えばいいのでしょうか?
要は超バランスの悪すぎる一冊で多分編集が「あまり知られていない仕事の
裏話を。けれどそれだけだと面白くないので恋愛話をからめて…」位
注文を付けたのか?と邪推する位に取ってつけてなおかつレベルの低すぎる
恋愛話が付加されており「いっそのことお仕事一本!でいった方がもっと
スッキリと読めたのでは?」と思います。
ホント、恋愛モードがひどすぎて…ほぼ読み飛ばし
一体いつの時代の少女マンガを参考にして書いたんですか?ってレベル。
22の大卒で3年市役所に居た女の割にホンと
「天然どじっこ。え?私先輩の事がもしかして好き?頑張る私!」
みたいなキャラ付なんです。この主人公の女。


アマゾ×によるとドラマ化したようですね。

水族館ガール (実業之日本社ジュニア文庫)
水族館ガール (実業之日本社ジュニア文庫)
実業之日本社

――NHK連続ドラマ化で話題のベストセラーに、待望のジュニア版が登場! 人気イラストレーター・げみの描き下ろし挿絵を多数掲載、文章はジュニア向けに一部表現を改め、すべての漢字にふりがなをふり、読みやすくなりました。




太字にしたように元々の原作の(?)内容レベルはお子様向き
(実際ジュニア向きとして出版された)なのに
妙に下品な表現を使った表現が度々出てきて、
「酒場のオヤジたちのエロトークかよ…」って思ったぐらい。
読者層を下げての出版にはやっぱり表現を改めない事には絶対に無理レベル。
そう言った意味でも「ほんと、一体何が書きたかったの?」と
バランスの悪さが際立っておりもっと絞ればよかったのに…としか
言いようのない一冊。(私の感想も歯切れ悪いのはそういうことで)


観客が不用意に持ち込み、面白半分で投げ入れた
ビニール(菓子パンの包装袋等)の誤飲が飼育生物の生死を
脅かす一因になっていることをもっと強調すべきだと思う。



とはいえ、読後には「水族館に行きたくなる」のは間違いなし!
じっくりと時間をかけて裏側まできっちり見るつもりで!
居住地の県内にある水族館より遠い和歌山のアドベンチャーワールドの方が
なじみがあるのでベビーパンダを見にも行きたい!