Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

運転見合わせ中 畑野智美

運転、見合わせ中 (実業之日本社文庫)
運転、見合わせ中 (実業之日本社文庫)
実業之日本社
2017-04-05

商品の説明

内容紹介

間に合わない!? 休む? ヤバい…? 逃げろ!



電車が止まる。人生、変わる?

朝のラッシュ時に電車が緊急停止! そのとき、

授業に向おうとしていた大学生は、

バイトに遅れたフリーターは、

尿意を催していたデザイナーは、

恋人の家から会社に向おうとしていたOLは、

自宅にこもっていた引きこもりは、

通勤ラッシュのホームで女性駅員は、

どうする!?

共感度100%の人間ドラマ、出発!


【本編目次】

大学生は、駅の前

フリーターはホームにいた

デザイナーは、電車の中

OLは、電車の中

引きこもりは、線路の上

駅員は、線路の上




昨日アップした本とは「真逆」と言っていいほどなんていうのかな、
「何も普段考えていない人達の話」と言う風に感じてしまった。
普段、自分が見ないように、考えないように、している感情があるとして
その感覚をスルーして毎日を暮らしてきたのに、ある日何気に普段使っている
電車が止まることによって「いつもと違う日」になったことから
あれこれと「考え」たり「思ったり」してしまう…そんな感じの短編集。
オムニバスのように話が繋がっているわけでもなく、本当に一人一人が
普段「見ないように、考えないように」していることがあぶりだされるだけ。
2編目のフリーター女の話に至ってはまったく共感できず、むしろ同じスタートの
バイト仲間が正社員になり主人公を心配している方がよっぽど共感してしまう。
でも、やっぱり「人種が違う」位にものの考え方が違う人間がいた場合、
残念ながらお互いを理解することなんて無理なんじゃないのかな。
てなわけで、日ごろ小さい事でもあれこれ悩む私からしたらこの本に出てくる
「本当に何も考えずに流されて毎日を生きている人達」と言うものがある意味
お気楽で羨ましく思う。
そんなに何も考えないの?
そんなに何も思わないの?
そんなに何も感じないの?
そんなに何も見えていないの?



お気楽でいいねえ…




というわけで、4編目でリタイア。