Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

迷わず働け 山本甲士

迷わず働け (小学館文庫)
迷わず働け (小学館文庫)
小学館

内容(「BOOK」データベースより)

ヤクザに借金返済を迫られていた三川哲司は、中学の同級生伊部に偶然出会う。これから入社する会社に嫌気がさしていた伊部。彼とうりふたつだった三川は、代わりにその会社で働くことにする。しかし、入社した会社では派閥争いがあり、リストラが行われようとしていて、新入社員はお荷物扱いだった。伊部と偽って会社に職を得た三川だったが、知略と要領の良さを発揮して、続々と大きな仕事をものにしていく。実家が裕福な伊部とは口裏を合わせて、順調にいくかに見えた偽会社員生活だったが。読むと仕事をするのが楽しくなる小説。文庫書き下ろし。

上の内容紹介を読んだら、ほぼ内容がわかりそうなので感想が書けない。笑
まあ、異業種どころかまともに働いたことの無い主人公が今まで生きてきた
(悪)知恵を使って借金を返済し、なおかつ死に体だった会社も息を吹き返す…
とハッピーエンド的な話でした。


ところで現在この作家の別の本を読んでいる最中なのですが、
この作家さん「引き出しが少ない」といいますか。
元になる「塊A」と言うものがあるとしてそれを必死になって
麺棒で引き延ばして違うものに見せるのがお得意な様。
以前指摘した「セカンドバック」も普通に他の小説でも出てきているし、
何というか全体的に「昭和臭」が半端ないというかこの人の知識が
「昭和」or「バブル」で止まっているかのような感覚が読んでいて抜けない。
特にハートウオーミング系は全体的に「昭和」の話なんだよなあ…と妙な
錯覚を覚えるほど。小道具が何せ古くさ感、半端ない!!
と、ここまで「こき下ろし」たのも、本文で某大手建設会社の常務に
接触しようと試みる場面で、p139

尾上常務のクラウンと緑色のデミオ(ハッチバックタイプの普通車)

の二台。

とあるのですが、今読んでいる本にもやっぱり


p32

ほどなくして茶色のデミオが左方向から近づいて来て止まった。



デミオ!
なぜにデミオ!!!って感じ…呆
デミオと普通に読み進めて「ああ、マツ×のあれね」といくら注釈で
形の説明が書かれていたとしても具体的な車の形も脳内変換できる人、
特に女性は何人いるだろう?。
そこはいっそのこと(私の嫌いな)プリウ×って書いた方が
モデルチェンジをしているにせよ一般的なイメージはしやすいだろうに。
もしかして作者さんが乗っているのがデミオ?と邪推することしばし。
よって旦那に上記の説明を簡単にして「常務の嫁がデミオ乗る?
ベンツかせめてプリウ×にしてよね」と文句を垂れると
「まあ、人の好き好きやし。もしかしたらV字回復した頃の話なんとちがうん?」
(本を裏返して)「2011年の発行の本や」
「その頃やったら、ほら、アレ開発したやん」
「スカイアクティブ?」
「そうそう。それでV字回復して『マツ×地獄』から脱出した頃と違う?」
「それでもなあ…デミオかあ…(←しつこい)。
この人、前の本でも『マーク』の描写があったから目茶苦茶マツ×好きでも
無いと思うねん!」
「はあ?『マーク』??『マークX』の間違いやろ?無いぞ。Ⅱは。
今は作ってないぞ。」
「…」


昭和臭&バブル臭とは思っていたけど、こういった小道具が
トコトン時代がずれている気がします。この作家さん。
時代を感じさせる効果大!なので小道具を登場させる時は名称を
ズバリ書かない方がいいのでは?と思った次第。


※全然本の感想になっていない場合は、書く事がほとんどなかった
と言うことでご理解ください。笑
あとマツ×が嫌いなわけではありません。ご了承を。