迷惑メール、返事をしたらこうなった 多田文明
- 迷惑メール、返事をしたらこうなった。 詐欺&悪徳商法「実体験」ルポ (文庫ぎんが堂)
- イースト・プレス
- 2016-10-09
- 本
昨日書いた本の感想を「薄い」と書きましたが
それもそのはず、本書を適当にスライスして再構成したものでした。
では、こちらが「厚く、深い」のか?と言われたら対して変わりなく…
40代独身男性、と言う著者の設定上(?)届く迷惑メールが
ものの見事に「出会い系サイト」に誘導されるものばかりなので
読んでいて「はいはい。てか、そんな美女がそう簡単に見知らぬ男と
会いたがるもんか!!」と非モテ男の下心を思いっきりくすぐる文面と
騙される(振り???ホンマに???)著者に
「乙!!!!」とだけ言いたくなる。
で、気が付いたんですよ。
「荒×」の本職ってもしかしてこんな悪徳サイトに誘導する
文面を書く(サイトを作っている)ことなのか?と。
本人は見栄を張って「作家」と称しておりますが
この本に載っているサイトの誘導文面を読んでいると
「ああ、この手の文面を書き慣れたら、女に成りすますの屁でもないわな」と。
言葉巧み(?)に上手い事誘導して、
「私の事がもっとわかるブログを見たかったらここに登録して♡」とか
「もっと親しくなりたいから直メール教えて♡」
と親しさを装って個人情報をゲットしている手口が何とも。
(ムラゴンでもメアドを教えあった関係だからこそあれほど荒れたのでは?)
本書では「迷惑メール」に載っているURLをクリックすると
めでたく出会い系サイトや詐欺サイトにご招待されるのですが
何と言っても「クリック」して貰わない事には話が進まない。
となると、ムラゴンでも奴が目立つサイトにしている意味が分かってくる。
「読んでね♡読んでね♡最後まで読んでね♡」って気持ち?
本書の後半に載っていた「友達申請なりすましメール」だとか
「江×百合乃」と言う差出人からの物がたくさん届いた、など
奴がブログのタイトルに「山田花子のブログ」と言った
フルネーム登録するのが多いのはその「癖」が抜けないからなのかも。
後、詐欺サイトに誘導する方法として本当にある企業のサイトを丸パクリ
して貼り付けるだけ、って言うのも雨ブロを使って再現していただけに
「既視感」が半端なかった。
最後に迷惑メール撃退法として
「な」=なりすましの存在を意識してメールを取り扱うこと
「む」=「無料」の言葉にはつられない。
「矛盾」が見えたらすぐに手を引く
「あ」=アクセスしない。安易なアクションを起こさない
「み」=見知らぬ人からのメールは即、削除
「だ」=題名(タイトル)の魔力に惑わされない
「ぶ」=物騒な代物は買わない。手を出さない
「つ」=通報する
ネット上では、何者かに成りすまして他人を欺くことが当たり前の様に
行われており、こうした中で正しい情報を読み解くのは極めて難しい。
それゆえ、ぜひとも「なむあみだぶつ」を意識しながら危険な
騙しの火の粉を払ってもらえればと思う。
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