Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

月夜見(つくよみ)エクリプス 野阿梓

月夜見エクリプス (文芸書)
月夜見エクリプス (文芸書)
徳間書店

ペットのゲージ交換時に使った新聞で紹介されていた本。
なんとなく面白そうだな、と予約を入れて素敵に1か月まるっと
待たされてから(うちの図書館は2週間貸出期間)届いたので
「はて、何の話だったっけ…」と思いならが読み始めたのであるが…


まあ、ひどい。
ひどすぎる。
なんだこれ?
中二病?の小学生(?)が「僕ちゃん、小説書いたんだ!読んで!傑作だよ!!」と
意気揚々と差し出したのだかけれど「おいお前、正気か?」ってぐらいひどい。
まず出だしp5のたった半ページの文章の中で

人の集散する結節点(ノード)であり、



そのぶん厖大(ぼうだい)な客の…

ラノベ作家になりたい子が必死に難しい語彙を使おうとしている感。
何かっこつけてんだ?こいつ。振り仮名無かったらとてもじゃ読めないし、
逆を言えばこんな用語使うほどの事はないだろ?ってぐらい痛々しい物を
感じさせて話は進む…


で、いきなり次の展開がトイレの中でp6

ほりだした逸物(いちもつ)をブロージョブさせている真っ最中だ。

因みにブロージョブとは


blow-jobとは   主な意味       フェラチオ

と言うことですよ。勉強になりましたね!!!!(違)


その後、助けた少年と主人公の少年がめでたく関係を持ちまして
BL展開。まあ、キレイな書き方でBL展開ですがエログロですわ。
たまらんわ。気持ち悪くて。こんな描写延々とされてもな。怒

【第2類医薬品】イチジク浣腸40E 40g×10
【第2類医薬品】イチジク浣腸40E 40g×10
イチジク製薬
2013-08-30
Pharmacy

男同士のセックスって極めれば、↑これ、でしょ?要は!!!(暴言)
世に男性同士の恋愛もあると思うし、まあ、好き同志を非難する気は
有りませんが、本書の内容に関してはめっちゃ、むかつくというか
「敬意を持つ」気にもなりませんわ、この描写じゃ!!!怒
逆にリスペクトさせてみろや!!!!ごらああああああ~~~~てな感じ。


「はあ?なんだこれ?」といら立ちと共にさらなる展開、
恋人を彼の実の兄と妹に「凌辱」されつつその実、
嬉しがっている恋人を救い出すために忍び込んだ天井から見ている主人公…


等、もう、設定が目茶苦茶。更に恋人は兄妹の策略で
「性転換手術」を施されそうになるのである!!!


なんか真面目に書くのも面倒なので一気にラスト展開をけなそうと
思うのだけれど、ここまでまあ滑稽な展開を堂々とやられると
「何これ?出来の悪いマンガ以下」レベル…
完全に話として崩壊しているというか、
「よくまあ、これで単行本で出版出来たな。あ、徳間か。納得。
てか、下書き?授業中のノートの落書き?メモ書き?」ってレベル…


この本に付けられたキャッチフレーズのこれ

耽美SFの鬼才の10年ぶりの新作

が無ければとてもじゃないけど世に出せたものではないレベル。
小説としてラノベの方が数段上!
1954年生まれの人間が無理やりラノベや漫画を模した今時な小説を
書こうとして完全に元あったであろう作風を取り戻すこともできず、
かといって更なる作風も生み出せず完全に失敗した作品!
としか表現できない代物。
完全崩壊!の見本のような一冊!
今まで読んできた本の中のワースト部門に推薦させて頂きます!


救いは評価基準がかなり甘い読書メータ×でも
低評価だったこと。
これ、高評価したらあんたの読書歴、疑うわレベル。


作家はやっぱり書き続けないとここまで劣化するんだな、と
世に知らしめた貴重な一冊。
と最後ぐらい誉めておいてやろう!
でも、世の中こんな男性多いよね。
昔、ちやほやされていい気になって今でもそのやり方が通用すると思って
大きな顔をしているけど「もう、アンタを必要としている人間は一人も
いないよ」って誰も言ってあげない。
そんな冷たい優しさから世に出た一冊。乙!!