幸せの青い贈り物 成田名璃子
- 幸せの青い贈りもの (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA
- 2016-10-25
- 本
作り手の想いがこもった一点物。時代を越えて綴られた想いの物語――。
──この箱からは、人生を変える何かが出てきます。
海沿いの街で将来の進路を悩む真由。
海は広がっていてどこにでも繋がっているのに、
自分は一生この街から出られないのか……。
そんな想いを抱える中、
見つけたのは不思議な文字が書かれていた箱。
そこから出てきたのは、ガラス作家が作った、
海が閉じ込められたペンダントだった。
手作りの一点ものには作り手の想いが込められる。
学生運動時代に手にした青い薔薇のハンカチーフ、
太平洋戦争開戦直前、恋い焦がれた女性への最後の贈りもの……。
これは、時代を越えて綴られる、繋がる想いを辿っていく物語。
一篇目は今時女子高生の自己中心的な物の考え方&
自分の将来について何も考えずに流されてまくっている…と
正直、「今時」過ぎて読むのが嫌だったのですが
「青い薔薇のハンカチーフ 小夜子編」は取り上げた時代設定が
話にマッチしていてよかった。
大量生産された商品は「物」でしかないのに、
作り手が一つひとつに心を込めて作ったものは
「アート」になる。
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