Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

幸せの青い贈り物 成田名璃子

幸せの青い贈りもの (メディアワークス文庫)
幸せの青い贈りもの (メディアワークス文庫)
KADOKAWA
2016-10-25

作り手の想いがこもった一点物。時代を越えて綴られた想いの物語――。


──この箱からは、人生を変える何かが出てきます。

海沿いの街で将来の進路を悩む真由。

海は広がっていてどこにでも繋がっているのに、

自分は一生この街から出られないのか……。

そんな想いを抱える中、

見つけたのは不思議な文字が書かれていた箱。

そこから出てきたのは、ガラス作家が作った、

海が閉じ込められたペンダントだった。

手作りの一点ものには作り手の想いが込められる。

学生運動時代に手にした青い薔薇のハンカチーフ、

太平洋戦争開戦直前、恋い焦がれた女性への最後の贈りもの……。

これは、時代を越えて綴られる、繋がる想いを辿っていく物語。



一篇目は今時女子高生の自己中心的な物の考え方&
自分の将来について何も考えずに流されてまくっている…と
正直、「今時」過ぎて読むのが嫌だったのですが
「青い薔薇のハンカチーフ 小夜子編」は取り上げた時代設定が
話にマッチしていてよかった。
大量生産された商品は「物」でしかないのに、
作り手が一つひとつに心を込めて作ったものは
「アート」になる。