Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

どこ吹く風 田辺聖子

どこ吹く風 (集英社文庫)
どこ吹く風 (集英社文庫)
集英社

私が借りた本は1989年発行で初出誌は昭和62年~平成1年でした!
書庫に有った本は全体的に黄ばんでおり何とも言えない風情…
それなのに書かれている社会情勢は今と変わりなく…
ただ女性はこの時代に書かれた段階で
どんどん進歩的な考えを持っている=専業主でもいいじゃない!
と言うものに対して
男側は「家で嫁が笑顔で迎えてくれたら嬉しい」と言う考え。
平行線ですね。
因みに副題として「男と女の新フレンド事情」とあります。
男と女の間にフレンド関係は成り立つと思いますか?
個人的に何らかの好意的な感情か相手を利用する関係でないと
成り立たない気がするのですが…
女の方がドライで男の方がカビが湧きそうなほどのウエット感。
もしくは女はとことん「抜けている」タイプかそれと同類の男か。
田辺さんの本に出てくる男女ってそんな感じのひとばっかり。
何処か真剣に語ると「重たく」なる内容を
わざとそこをスルーしたかのような「曖昧さ感」というか…
まああえて読み手にすべてを任せてている感は半端ないですね。