Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

いちぬけた  白石公子

いちぬけた 毒オトコ 薬オトコの効能
いちぬけた 毒オトコ 薬オトコの効能
集英社

男や夫と言う「いきもの」についてそれはそれは的確かつ残酷な
そして適正な言葉でぶった切ってくれて痛快!
詩人さんだけあってホント言葉選びが鋭すぎて「痛い」位に
突き刺さる。
毒舌もこれぐらい知性があれば一目置かれるのに、
私の様にただの嫌味なだけは気分を害するだけなんだなあ…と実感。


p107 とことんコケにされた夫たち

そういえば、ものすごく優しいけれど、それは自己満足の優しさ

だから、はっきりとものが言えず、おまけに察することが鈍い善良な

オトコは、周りを見渡してもごまんといる。

お酒の席で「良い人なんだけどね」と言われる類の男性だ。

これは決してほめ言葉ではない。

優しさとか寛容と言うのは、無関心とか愚鈍である、と言うことと

紙一重であり、あらゆる肯定と許しを引き受けてしまうことである。

要するに相手に簡単になめられる、ってことね。



別に男に限らず女も当てはまるけど辛辣…汗


p157

女は自分がみじめにならないように話すすべも熟知しているが、

彼らにはそういう言語能力も乏しいのである。

弁解できないほどに。

そう考えると同じ言語感覚で、オトコに期待する方が

間違っているのかもしれない。

「愛してる?」

と聞きたがるオンナと、その問いかけにウッと詰まって

気の利いた言葉をかけることができず、セックスが終わったら

黙って、その場から立ち去りたいと思っているオトコの間には

深い深い底なし沼があるのだ。

けちょんぱんである。
2001年発行で1960年生まれの筆者は独身。
これぐらい辛辣だと女友達でいるには辛辣で刺激的なので最適だが
配偶者として毎日色々「お話」をするのはやっぱりきついか。笑