Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

図書館戦争1~15巻 弓きいろ

図書館戦争 LOVE&WAR コミック 1-15巻セット (花とゆめCOMICS)
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白泉社


正直、有川さんの本を初めて読んだ時、郁の上官に対する
口のきき方がどうしても許せずどちらかと言えば「嫌いな本」でした。
まあ、それがのちの伏線=あれほど毛嫌いしていた相手に…ぐふふ
としての描写なら仕方ないかあ…と後の方では思うのですけどね。


さてですね、読んでいて誰のどの部分かはぼかしますが
いわゆる自分の意思ではなく他人による勝手な評価によって
自分が傷つくってことってありますよね。
あるある例として、
「お姉ちゃんorお兄ちゃんだから我慢しなさい」もしくは
「妹or弟だからおさがりで我慢しなさい」
「あなた(外で働いていなんだから)暇でしょ。役員してよ」←わかる人のみの例(笑)
etc.


ホント「あなたは××だから」とこちらの事情も察することなく
自分達の都合を押し付けられることって多々ありますよね。
しかも全く自分の意に添わない評価を押し付けられて
その押し付けられた「役」を無理やり演じさせられることって。
この本を読んでいて自分に似た境遇というか常に持っている感情が
書かれていて
「ああ、この境遇の人は似たり寄ったりの苦しみを受けているんだなあ…」と。
いかにそれを隠してスルーする術を身に着けて生き残るか。
傷ついて倒れるか。(いわゆる「病んだ」状態になるか)
倒れる前にそれに気が付いて助けてくれる人の登場を心から待ち望んでいて。


抽象的に書いてまとまり切ってなくてごめんね。
でも悪意に対して郁の取った行動として
「笑え。柴崎の様に」って言うのがヒントになって
悪意を跳ね返すには「笑顔」は最大の武器!って
言う世にある言葉の意味がなんとなくわかった気がした。