Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

ラブレス 桜木紫乃

ラブレス (新潮文庫)
ラブレス (新潮文庫)
著者:桜木 紫乃
出版社:新潮社
発売日:2013-11-28
カテゴリー:本

100冊読んで一冊当たる大当たり!!と言ったところか。
題名からもっと軽~い、アホ女がバカ男に捨てられてそれでも私は満足よ!的な話だと思っていたのだが。(ある意味、突き詰めればそうなるんだが…)
いや、もう、人の人生と自分の人生を比べるのは愚かなことでしかないけれど、これを読んでいると自分の人生はいかに幸せなものであり、かつ結婚もそして夫すらも「1億円宝くじに当たるようなありがたさ」とすら思える。
だた、百合江さんはそんなことを露にも思わずに「え?不幸?とんでもない、私は幸せ者ですよ」と静かに微笑むだろう。そんな姿が目に浮かぶ。


中高生にこの本を読んで読書感想は無理だし、20代のケツの青い餓鬼にも無理だろう。
この作品がじ~~んと胸に来るのは50代前後。酸いも辛いも経験した人間こそ、この作品の良さがわかると私は思う。
鬼の目にも涙、を流させた貴重な一冊。


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