伯爵家のしきたり 小笠原敬承斎
- 伯爵家のしきたり
- 幻冬舎
- 本
100%のマナー本ではなくどちらかと言えば
ある教科を勉強するために「なぜこれを勉強するのか?」と
導入部分に1ページ割いて説明するのと似ている。
「伯爵家」はあくまでもこの方の「祖母」の経歴。
著者の時代には当然こんな階級はありません。
とはいえ、マナーと言えば小笠原。
遡ること「室町」時代。
武士、そして平民がしっかりと階級分けされ、またその階級内でも
上下がきちんと線引きされておりお互いにストレスを感じない為の
「最低限」わきまえるべきことが「マナー」として残って行った模様。
お互いに不愉快にならない為に…
おばあ様は最終、廃寺を復活かせて門跡として活躍された
そうですが、その中にやっぱり心に闇を抱いた者が訪れる。
そんな人達を「救済」するために「仏教」はあり「お寺」が
救いの差し伸べる場ではあったはずなのに、
今ではただのご朱印集めのエンターテインメントとなり下がり
心を救済はどこへやら。
なぜ今の日本がここまで荒れているのか、なんとなくわかった気が。
自分がすべきこと、振る舞うべきことを充分に「わきまえて」
生活することが少しでもお互いのストレスを減らすことに
繋がると思う。
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