そのバケツでは水がくめない 飛鳥井千砂
- そのバケツでは水がくめない
- 祥伝社
- 本
題名と装画から受ける印象とは全く違ってかなり後味の悪い一冊。
この作家さんの本を連続して読みましたが、受ける印象は
何歳を主人公に持って来ようとも「女の子だなあ…」と言う感じ。
本作では「なぜ、上司に ホウ・レン・ソウ をしないのか?」など。
本来この主人公は「被害者」と言う立場のはずなのに、
なぜか同情とか共感とか全くできなかった。
それはこの作家のどの本にも持つ感想だが、
全ての主人公が嫌いとまで思うほどに
「女の子」ぽい思考(書き方)がどうにも…
「仕事でしょ?会社でしょ?社会人でしょ?」と言いたくなる。
自分が仕事から離れて数年経つから今時はこんな感覚で仕事を
していてもOKなのか?
テーマが散見し過ぎて絞れ切れないからこんな風にモヤモヤとした
攻撃的な感想を書く羽目になるのかも、
と他人に責任を押し付けたくなる位イラっとする一冊でした。
でも、これには賛成。p308
悪意のある嫌がらせは、それは最早「イジメ」ではないのか。
立場上、絶対に逆らえない相手からイジメを受けるなら、
仕事であってもなんとかできるわけがない。
何ともならないし、したくない。
仕事は大好きだから頑張れると思ったところだったのに、
その大前提が崩れてしまう。
自分がパートを止めてひきこもりになるきっかけと状況が
似ているな、と思った次第。
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