Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

そのバケツでは水がくめない 飛鳥井千砂

そのバケツでは水がくめない
そのバケツでは水がくめない
祥伝社

題名と装画から受ける印象とは全く違ってかなり後味の悪い一冊。


この作家さんの本を連続して読みましたが、受ける印象は
何歳を主人公に持って来ようとも「女の子だなあ…」と言う感じ。
本作では「なぜ、上司に ホウ・レン・ソウ をしないのか?」など。


本来この主人公は「被害者」と言う立場のはずなのに、
なぜか同情とか共感とか全くできなかった。
それはこの作家のどの本にも持つ感想だが、
全ての主人公が嫌いとまで思うほどに
女の子」ぽい思考(書き方)がどうにも…
「仕事でしょ?会社でしょ?社会人でしょ?」と言いたくなる。
自分が仕事から離れて数年経つから今時はこんな感覚で仕事を
していてもOKなのか?
テーマが散見し過ぎて絞れ切れないからこんな風にモヤモヤとした
攻撃的な感想を書く羽目になるのかも、
と他人に責任を押し付けたくなる位イラっとする一冊でした。


でも、これには賛成。p308


悪意のある嫌がらせは、それは最早「イジメ」ではないのか。

立場上、絶対に逆らえない相手からイジメを受けるなら、

仕事であってもなんとかできるわけがない。

何ともならないし、したくない。

仕事は大好きだから頑張れると思ったところだったのに、

その大前提が崩れてしまう。


自分がパートを止めてひきこもりになるきっかけと状況が
似ているな、と思った次第。