警視庁捜査一課の「人を見抜く」極意 久保正行
- 警視庁捜査一課長の「人を見抜く」極意 (光文社新書)
- 光文社
- 2014-05-15
- 本
まほろの本の横にあったのでちょっと関連性があるかな?と
思って借りた。
こちらはまほろと違っていわゆる「たたき上げのノンキャリア」。
普通に北海道の高校を出て、警察官をしながら駒澤大学に通って
卒業したとか。(今の時代ならできるかな?これ?)
題名には「人を見抜く」とありますが、全体的には
彼が扱った事件についての回顧録でもあり後輩(特に刑事畑)
にとっては「指南書」とでもいうべきところか。
なのであまり一般人が期待するような「人の見抜き方」とは違っているが
それでもドラマで見るような1時間ですぐ犯人逮捕につながらない
むしろ地道な努力と観察力によって検挙される…という流れがよくわかる。
この人とまほろの大きな違いは、まほろが組織の失敗を
例に挙げてああだこうだと偉そうに論じているのに対して
こちらは「謙虚」というか「捜査員のおかげで…」とか
「あのまま黙秘が続けば警察を責任を取って辞めないといけないと思った」
など事件と自分の行動のすべてが余すところなく書かれている。
いやね~ほんとにね~文章にね~その人の人格って出てるわ。
(お前が言うな!とは聞こえない)
一つ間違えたら「大先輩」のありがたい教訓のはずが
人によっては「ただの自慢話」って人っているじゃないですか。
まほろは後者で、久保さんは前者、それもきっと慕われたほうの
部類の人じゃないかな?
読み終わってもこの人、嫌い!とは感じなかったから。
むしろ「あなたの下で働けて光栄です!」って思った口かも。
※「まほろ」とは古野まほろのこと
さてですね、そんな41年にわたる警察人生の中で出会った
「強盗強姦魔」が語った「獲物」の狙い方を抜粋。
一人住まいの女性の方、必読!(もしくは教えてあげて)
p137
どのように物色しているか
○大学周辺にあるアパートやマンションで、カーテンの色や柄、
ベランダに干してある洗濯物によって若い女性が住んでいるかどうかを見分ける
さらに一人住まいかどうかを判断する材料になったのは以下の項目
○ブラジャーやパンティが白色で、それをバスタオル等で隠すように
干してある。下着がカラフルだと同棲者がいる。
またそのまま干しているのは年長者であると思われるので避けた。
○タオルやバスタオルは、キャラクターが描かれているものやブランド品である。
商店名の入っているタオルや、一見してお返し品や古びたタオルは生活感が漂っているので避けた。
○カーテンの地の色は、シンプルな色が多い。
ただし原色か、原色に近いカーテン地は、同棲者の存在が窺えた。
○ 玄関口に足を踏み入れた際、まず下駄箱に男物の靴やサンダルが
無いかを確認する。もし、男物があれば、立ち去るつもりだったが、
カーテンや洗濯物から目星をつけた部屋にはそういったことは一度もなかった。
私は一人暮らししたことがないけど、若い時って下着って外に干すかな?
なんとなく室内に干すような気が…
白い下着なあ…中学生かよ…
こんなん???↑
こっちにしましょう!! そしたら「男がいる!」と思ってくれるかも?!
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。