Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

税務署の正体 大村大次郎

税務署の正体 (光文社新書)
税務署の正体 (光文社新書)
光文社
2014-01-17



内容紹介

・税務署員には“課税ノルマ"がある

調査官は「会社を潰して一人前」

・粉飾決算やブラック企業は見て見ぬフリ

・脱税請負人のほとんどは国税OB


あの手この手で追徴を狙うヤツらに騙されるな!

実はおかしなことに、調査官には“課税ノルマ"があり、手練手管で市民か ら税金を搾り取り、常に追徴を狙っている。彼らは「一円でも多く税金を取 る」ことを至上命題にし、税金さえ取れれば粉飾決算やブラック企業にも目 をつぶり自らの保身しか考えない。「会社を潰して当たり前」という価値観さ え持っている。さらにOBの多くは大手企業や地方の有力企業の顧問税理士と なっているため、そういう企業への調査は甘くならざるを得ず、一方、弱い中 小企業には容赦ない。まさに強きを助け弱きをくじく、あくどい組織だ。元国 税調査官が、謎に包まれた組織の実態を暴き、税務署から会社を護る知識を伝 授する!



朝9時に予約投稿でアップ予定だった記事がなぜか内容が消えて題名だけ
の状態になっていたので再度覚えている分だけでも備忘録。
上記の内容紹介の通り「税務署は正義ではない!」


知人が町の小さなケーキ屋さんをしてました。
ある日突然、税務署署員が3人ほど突撃してきてお客さんもいるのに
店の中をしっちゃかめっちゃか荒らしまくった挙句、
「今回は10万で許しておいてあげます」の意味不明な言葉とともに
去って行ったそうな。
本作にも書かれていますが何せ税務署署員は「週一」のペースで
中小企業を突撃して「何らかの金銭をゲットして帰る」のがお仕事。
書類に不備やその他もろもろの「穴」が無い場合は、法律ギリギリの
線や苦し紛れの言いがかりで「むしり取っていく」。


「職員は一度訪問した企業はその担当者に限り再訪はないので
税をふんだくった後、その会社が倒産しようが、経営者が自殺しようが
知ったこっちゃない。要は自分がその時にふんだくれれば良し!
『会社を一つ潰してなんぼ』の価値観すらある。」


高殿円の『トッカン』で読後感が悪かったのも
要は払えない人から税を巻き上げ、納税者が苦し紛れに
犯罪すれすれを行うのも知っちゃこっちゃない…
そんな描写だったから。そこに「正義はない!」のである!!


あと、キャリア官僚の存在が税金の無駄使いに繋がっている
というのも、キャリア官僚というのは同期の一人が事務次官になったが最後、
同期全員が退職しなければならないという不文律がある。
その時期が50歳前後とすると、自分たちの再就職先の天下り先を設けるために
「公益法人」なる「受け皿」をどんどん作る。
全くあっても無くてもいいような公益法人は簡単に作れるので
ただひたすらに失業を免れるために税金がバンバン投入されているのが現実。
しかも一つの公益法人を退職した後また似た法人に再就職して
退職金を二度三度と受け取るのである…


今回の増税。
本当に国民の為に使われるのでしょうか?
キャリア官僚の老後の贅沢の為に使われる気がしてなりません!!!