Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

野蛮人のテーブルマナー 佐藤優

完全版 野蛮人のテーブルマナー
完全版 野蛮人のテーブルマナー
講談社

外務省職員とは突き詰めれば「スパイ」なんですね。
雅子様もあのまま結婚なさらなかったら今頃は…


別に意図して借りたわけではないのですが、
先に感想を書いた例の本の感想の裏付けになりそうな内容でした。
(これも『集団ストー××』が先回りして私が借りるように置いて
いたのかもしれませんね)
筆者は特にロシアとやりあっていたようです。
で、鈴木宗男氏とともに「国賊」として逮捕された模様。
外務大臣が田中真紀子じゃなければ2000年には「北方領土問題が
解決していた」というくだりがあり、まあ「知りすぎているからこそ」
逮捕、投獄ということで外部との接触ができないようにわざとしたな…
という感想に。
この筆者の様に「外に普通にいたら国家の機密が漏れる」ほどの
立場の人ならねえ…
ストーカーというより「監視」する意味も分かるんですが。


p113~

毒物は暗殺よりも警告の為に用いられることが多い。

因みに情報機関は、恨みや個人的な好悪でターゲットに

毒物を盛るのではない。何段階か緩い警告をするのだが

それを無視した者に対して初めて毒物が盛られるのである。

今あなたがある国の元首の不正蓄財や裏政治資金など

触れてはいけない秘密について嗅ぎまわっていたとする。

そして秘密を知るある人物と接触したとする。

すると実害を伴わない軽いシグナルが送られてくる。

例えば、その日、帰宅すると応接間の絵画の位置が変わっていたり

灰皿に見知らぬ吸い殻があったりする。

結果としてこのように色々な「スパイの手口」が表に堂々とメディアを
通じて出されるということはもはやその「情報は古い」もしくは
外部に漏れても何の問題もないというレベルになった、ということで。
一般人が読めば「へ~大変だ!知らなかった!」ということも、国家機密を
扱う人間に取ったらもはやそれは「賞味期限の切れた情報」をそれとなしに
流す程度にしとけや。余計なことは書くな、言うな。
という脅しが「裏協定」として成り立ったうえでの作家活動。
そんな風に国民に知らされるものは「情報操作」されているんだな、
ということはしっかりと伝わりました。