サイコパス 中野信子
- サイコパス (文春新書)
- 文藝春秋
- 本
脳科学者から見た「サイコパス」。
簡単に抜粋すると一般人とサイコパスとの「脳の違い」がある
p106~
以上、脳からサイコパスの特徴を見てきました。
脳の前頭前皮質のうち、眼窩前頭皮質と内側前頭前皮質の
両方の機能が低下していると、反社会行動の危険性が高まります。
そして、サイコパスは、偏桃体と眼窩前頭皮質及び
内側前頭皮質とのコネクティビティが弱いとされています。
大まかに、扁桃体の異常は「感情の欠如」に関わり、
前頭前皮質の異常またはコネクティビティの弱さは
学習や自省、情動を抑えるといった「認知」にかかわると
考えられます。
p197 サイコパスと信者の相補関係
サイコパスだけでなく、サイコパスの餌食になる人も
中々興味深い存在です。
サイコパスのウソや奔放な性関係が完膚なきまでに
暴露された後も、
なぜかその人を信じ続け、支持し続ける人が少なくありません。
自分が騙されていたことがわかったり、犠牲者の存在が明らかに
なったりしても信者であり続ける-------不思議な話だと思いませんか?
実は人間の脳は「信じる方が気持ちいい」のです。
人間の脳は自分で判断を行うことが負担で、それを苦痛に感じる
という特徴を持っています。(中略)
サイコパスは「信じたい」という、
人間の認知のセキュリティーホールともいえる弱点を、
巧みに突く生存戦略を取っている存在ともいえます。
今後「アナタのことを信じてるわ♡」というクサイセリフを
堂々と言える人間に出会ったら「「何かあった時は真っ先に
自己保身に走るやつだな。一番信用ならねえ」という
「踏み絵的言葉」として脳内変換することをお勧めします。
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という文章すらも素直に信じることなく、自分の脳にどれだけ
負担をかけようが自分で答えを見つける、そんな努力を
しやがれ、習慣を身に着けやがれ!ってことで。
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