Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

サイコパス 中野信子

サイコパス (文春新書)
サイコパス (文春新書)
文藝春秋

脳科学者から見た「サイコパス」。
簡単に抜粋すると一般人とサイコパスとの「脳の違い」がある
p106~

以上、脳からサイコパスの特徴を見てきました。

脳の前頭前皮質のうち、眼窩前頭皮質と内側前頭前皮質の

両方の機能が低下していると、反社会行動の危険性が高まります。

そして、サイコパスは、偏桃体と眼窩前頭皮質及び

内側前頭皮質とのコネクティビティが弱いとされています。

大まかに、扁桃体の異常は「感情の欠如」に関わり、

前頭前皮質の異常またはコネクティビティの弱さは

学習や自省、情動を抑えるといった「認知」にかかわると

考えられます。


p197 サイコパスと信者の相補関係

サイコパスだけでなく、サイコパスの餌食になる人も

中々興味深い存在です。

サイコパスのウソや奔放な性関係が完膚なきまでに

暴露された後も、

なぜかその人を信じ続け、支持し続ける人が少なくありません。

自分が騙されていたことがわかったり、犠牲者の存在が明らかに

なったりしても信者であり続ける-------不思議な話だと思いませんか?

実は人間の脳は「信じる方が気持ちいい」のです。

人間の脳は自分で判断を行うことが負担で、それを苦痛に感じる

という特徴を持っています。(中略)

サイコパスは「信じたい」という、

人間の認知のセキュリティーホールともいえる弱点を、

巧みに突く生存戦略を取っている存在ともいえます。

今後「アナタのことを信じてるわ♡」というクサイセリフを
堂々と言える人間に出会ったら「「何かあった時は真っ先に
自己保身に走るやつだな。一番信用ならねえ」という
「踏み絵的言葉」として脳内変換することをお勧めします。

という文章すらも素直に信じることなく、自分の脳にどれだけ
負担をかけようが自分で答えを見つける、そんな努力を
しやがれ、習慣を身に着けやがれ!ってことで。