Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

英国社交界ガイド 村上リコ

図説 英国社交界ガイド:エチケット・ブックに見る19世紀英国レディの生活 (ふくろうの本)
図説 英国社交界ガイド:エチケット・ブックに見る19世紀英国レディの生活 (ふくろうの本)
河出書房新社

あ、こっちです。私が読みたかった系。
先の↓は

図説 英国レディの世界 (ふくろうの本)
図説 英国レディの世界 (ふくろうの本)
河出書房新社

中流階級の女性の生活についてだったので実質私たちと
そう変わりの無い生活だった。よって興味が持てなかったのですが、
こちらはきちんと貴族階級の「しきたり、マナー、エチケット」の解説。

p42 第二章 ドレスコードが人をつくる

 マナーが人を作る  ウィリアム・オブ・ウィカムのモットー


マナーや礼儀や振る舞いがよい人格を構築する


今どきでも一流レストランにTシャツ短パンでは入れない…という
名残が残っているように店が求める客層とそれにふさわしい客と
お互いの気持ちが一致していてこそ互いに気持ちよく過ごせる。
そこをね、金を持っているだけという理由で押し通すバカ者が
幅を利かせすぎているのが今の日本なんでしょう。
某若手シェフの店で水が600円だか700円取られた、って
大騒ぎしていたけれどただの水道水がその値段なら怒っても理解できるけれど
それなりの料理の値段を取る店、しかも雰囲気的にワインなりのアルコールを
飲みながら食事を楽しむコンセプト店で水を注文する段階で
店側は声に出して言えないけれど「ふさわしくない客」認定したかったはず。
水が飲みたいのならせめてペリエ位頼んでほしい…というか
それぐらいのレベルの水をあの手の店で飲むとあの値段になるというだけの事。
とまあ、長くなるから割愛。


一時的にのめり込んで読んでいたヒストリカルロマンス小説で
相手の呼び方がころころ変わるので「だれ?この人、誰?」という
事が多々あったのですが今回これを読んで納得。
お互いの身分の違い(関係性)によって明確に呼び方が変わる、ということ。
なので文中で男性が「僕のことは××と呼んでくれ」と
相手の女性に言うのは「さらに親しくなりたい」の意。
ところがこれを「××」と呼ばずに相変わらず「○□卿」だとか「△×伯」など
身分で呼ばれるということは「脈なし」ということで。
まあ、わかりやすく「察しろよ!」と相手が表明してくれているので便利ですよね。
今の現代日本でもこれぐらいわかりやすい相手との距離感のはかり方が
あれば相手の好意がどれぐらいなのかわかってストーカーにならずに
済むんですけどねえ…