ファンム・アレース4 香月日輪
- ファンム・アレース(4) 魔宮の戦い (YA! ENTERTAINMENT)
- 講談社
- 2013-06-07
- Kindle本
今回からこちら↑のバージョンで借りることに。
- ファンム・アレース(4) (講談社文庫)
- 講談社
- 2017-03-15
- 本
大人用はこっち↑ (一般図書棚には無かった)
さて、僕らの冒険はまだまだ続く…という事で
今回もさらに新たな仲間が!
しかも1巻目でララの命を狙っていた暗殺者だった二人組。
まあ、なんというかあるあるですよね…
特に少年漫画系には。
児童書というものは子供の「正論」を盾に
作者(大人)が日ごろ思っていることをぶちまける隠れ蓑
としては最適だなあ…と。
子どもの「曇りなきまなこ」で世の中を見ると、
それは確かに「正論」なのだけれど思うことをそのまま
口にしなくなるという事が「大人になる」という事か。
「早く大人になりたい!」と願う子ほどこの「清濁併せのむ」
事が出来ないと後々苦労する…
という事に気が付いているんだろうか…
長い引用になりますがお付き合いを。
p41
「復讐しても死者は戻らないって、確かにそれは正しいかも
しれないけれど、それじゃ、当事者の怒りや悲しみは
どうすればいいの?って思いますよね。
それは時間が解決するとか、他人が軽々しく言うな、ですよ」
そうしなかった賢者に、ララはさすがだと感服した。
理想を掲げるのはたやすいけれど、現実は生身の人間は、
とてもそうはいかない。
理想を軽々しく、無責任に他人に押し着せるのは、
偽善というものだ。
賢者は、生身の、等身大の、たった一人の孤独な少女が、
生きるためにどうすればよいのか、その方法を的確に示したのだ。
山賊に家族はおろか村人すべてを焼き殺され、
放心&無気力になっていた少女に賢者が山賊に復讐するために剣を教え、
結果、少女がその復讐することを支えに生きる意味を見出した…
という話の下りの部分です。
今ならちょうど、死刑が執行されたこともあるので
タイムリーですね。
死刑を廃止しろという派と執行してくれ!と切望する派と。
立場の違いが思想の違い。
死刑について私が持論を述べたら、それこそ自分とは
意見が違うというだけでわざわざムラゴンのアカウントを取って
反論コメントをよこしてくる暇人とかも派生しそうなので
今回は割愛しますが。
今はちょっとしたことで自分とは違う意見という事だけで
大騒ぎするから書く方もついつい「それなりに…」になりがち。
それって個性を殺すことだから全然読み手には面白くないんですけどね…
意見が一致せずいつまでたっても平行線だったら
「分かり合おう!」なんてキレイごとを言わず「わかんね~よ!」と
一刀両断&無視するのが今どきの賢い生き方。
けれどそんな風に賢く生きられない人間なので
噛みつかれたら100倍返しで噛み返す所存です。
ケルベロスだから。(←わかる人にはわかる。笑)
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