Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

ファンムアレース5上 香月日輪

ファンム・アレース(5) 上巻 決戦の地へ (YA! ENTERTAINMENT)
ファンム・アレース(5) 上巻 決戦の地へ (YA! ENTERTAINMENT)
講談社
ファンム・アレース(5)(上) (講談社文庫)
ファンム・アレース(5)(上) (講談社文庫)
講談社
2017-06-15

季節感全くなし!のブログを日々更新中のごんほわです!
皆様いかがお過ごしでしょうか?
本来このブログは正統派の読書感想文を掲載するのではなく
あくまでも作品及び作者の「アラ&ミス」をとことん追求する!
という果てしなく性格の悪い趣旨の元で書かれております。
書くほどの感想すらも無かった場合は、題名をテーマに
持論展開でお茶を濁す…
まあ、そんな根本的に性格の悪い物なので年始年末の清らかな
期間に読むのは…と一応警告だけはしっかりしておきますね。笑


さてさて「僕らの旅はまだまだ続く…」ということで
本書もあと5巻下を残すのみとなりました。
この上巻にきて、一気に悪者との対決描写が半端ね~
というより元は敵で今では心強い「仲間」になった
一人の「特殊能力」がいかなるものかを説明する為だけに
1巻使ったな感、大!


このストーリー、児童書で発行している割に
ベースに「10歳の少女と150歳の男の恋愛物語」が仕込まれてます。
下手なロマンス小説より「あ~~も~~イライラする~」と
「図書館戦争」ばりの「にやにやモヤモヤ甘々キュンキュン」が仕込まれていて
実際仲間の一人が「そこでキスすりゃいいのに…」と男のヘタレ具合を
指摘して他の仲間も生暖か~く見守っている図。笑
今回、度々ヒーローが死にかけるのでヒロインとしては生きた心地がせず
ヒーローが崖から落ちて一瞬姿が見えなくなる描写の時は気を失います。


p135

動けなくなってしまったララの身体を、バビロンがサーブルから

そっと離し、胸に抱きよせる。

ララは今度はバビロンの身体を力いっぱい抱きしめた。

大人顔負けの知識と行動力で、途方もない、巨大な運命に堂々と

立ち向かう、小さな偉大な魔導士。だか、愛するものを失う

恐ろしさには、こんなにも無力で、震えることしかできない

この弱さを、バビロンは愛しく思った。

皆も、そう思った。

この弱さがあるから、ララは怪物にならないのだ。

(魔女)アイガイアの様に。そう確信する。



児童書なのでどこまで計算して書いているかは不明ですが
中高生が読むとして「愛するものを失うつらさ」が世の中にはある、
と思えば自らの命を絶つ!といったことをしないで欲しい、と
メッセージが込められているのかも?と深読みしました。


※大晦日にアップですね。
よいお年を!
そして明日もいつもの時間にお会いしましょう!笑