Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

禁じられた「恋の指南書」 エマ・ワイルズ

禁じられた「恋の指南書」 (ラズベリーブックス)
禁じられた「恋の指南書」 (ラズベリーブックス)
竹書房

高級娼婦が書いた今でいう「恋愛(性技)マニュアル」を新婚3か月のヒロインが
読み、夫の気持ちを自分に向けさせるためにあの手この手の大奮闘!
この手の話は一組のヒロイン&ヒーローの話だけで一冊丸まる使い、
次巻にて前巻に登場していた兄弟なり友人なりの恋模様が描かれるのが
一般的なのにこれは2組のカップルの話で成り立っており
「一粒で二度おいしい」構成がある意味新鮮というか、
すったもんだが単調にならずによかった。


まあ、なんといいますか、たった3か月で「夫に愛人が出来たら嫌!」と
捨て身の攻撃(?)に出るヒロインがけなげというか…
夫も「こんな技、妻が知っているのはおかしい…」と探偵を雇ったり…と
バカップルのすれ違いを傍から見ている図、ですが
いや、もう、なんていうか結婚30年近くもなる人間からしてみれば
初々しさがまぶしいというか、いや、戻れるものなら戻ってこんな
初々しい感情を夫に持ちたいものですね。