「老人」のウソ 武田邦彦
- 科学者が解く 「老人」のウソ
- 産経新聞出版
- 本
自分が思っていた「日常老人あるある」系のエッセイではなく
著者のどちらかと言えば「癖のある、偏った」持論だなあ…と
読み始めたのですが、読み終わるころには「なるほど、これはこれであり!」と
目からうろこがボロボロ落ちすぎて目が痛いです。笑
さくっと本書の趣旨的に説明すると
「人生100年ではなく50年、50年」と半分に分けて考えます。
第1の人生(50歳まで)と第2の人生(50歳から始まる)
これで考えていくと第1の人生は「生物的に意味のある人生」となり
全力をかけて生きている感じ。
一方、第2の人生になると「生物として生きている意味がなくなった人生」
だけに健康、体力、生命に対する考え方は今までと全く変わってくる。
と、書き始めるときりがないのですが、簡単に言えば50歳を境に
「生き方の目的」そのものが変わってくる。
「高血圧」が例に挙がっていますが、今迄自分がたちが「正しい」と思っていた
情報が「第一の人生」ではOKかもしれないが第二ではそれってどうよ?
という考え方の転換。
それこそ先日紹介した
- 最後の医者は桜を見上げて君を想う (TO文庫)
- TOブックス
- 2016-11-01
- 本
と、併せて読んで欲しい。
というのも、本書でも実名で上がっている「NHK」。
フェイクニュースを意識して放送している=真実と思い込ませる。
そんな風に「自分で判断する能力」がどんどん失われて行っている時代。
ちょっと冷静になれば、最近のNHKが情報操作しているなんて明白。
それでも「テレビは嘘は言わない!」と第二の人生で
ぼけ~~~~っとTVを見ているだけの人生ではそりゃ認知症にも
なりますわな。自分で判断する練習ができていないのだから。
肉体的にも「年だから」と自分の都合のいいように解釈せず
むしろ一日1時間歩くなど筋トレを意識するだけで変わってくる。
脳に「自分はもうだめだ」というマイナス意識を刷り込んだ時点で
「完全なジジイ、ババア」への第一歩を余裕で踏み出している…
p166~
第1の人生では「仕事」は仕事です。
会社に勤める、商売をする、これが「仕事」です。
ところが第2の人生の「仕事」は違う。
社会とのかかわりを持つ、これが「仕事」です。
第二の人生は他人に感謝されることが重要です。
なぜかと言えば、先に説明したように、他人に感謝されなければ
自分の命が尽きるのが生命の原理原則だからです。
他人に感謝されるというのが唯一の生存理由であれ、自分に生命力を
与えてくれます。(中略)
女性は身近な人の「お世話」をするだけで第2の人生も生きている意味があるので楽なものです。(中略)
はつらつとした容貌をして、ニコニコ笑って、人も笑わせて、人の為になることをし、人から感謝される。それが健康と命を守ります。
これこそが第2の人生を生きる最も大切な極意です。
抜粋ばかりなので「え?どういう事?」と不明な部分他多々あると思いますが
興味を持っていただいたなら一読していただくことをお勧めします。
若干昔の考え方=女は家事・育児メインの生活をしている ぽい
ものを感じないでもないですけど、世代の違いとしては仕方ないのでしょう。
「常識」と思っていたものがこうも違っている的な例を多々挙げられると
今迄以上に自分で情報の取捨選択をしないとほんといいようにあしらわれそう…
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