Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

鴨川貴族邸宅の茶飯事3 範乃秋晴

鴨川貴族邸宅の茶飯事3 亡き花嫁に捧ぐ、送り火の誓い (メディアワークス文庫)
鴨川貴族邸宅の茶飯事3 亡き花嫁に捧ぐ、送り火の誓い (メディアワークス文庫)
KADOKAWA
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副題は『亡き花嫁に捧ぐ、送り火の誓い』


今回も絶好調に的外れの「エスコート」をして国家執事の面々にダメだしされている執事見習の男。彼の「エスコートって何?それっておいしいの?」レベルの言動はうちの夫を彷彿させるので読んでいて「…」となる。
今回も私が別の本の感想で「入社一年目なら雑用を率先してこなせ!」ということでエレベーターガールを率先してしなさい!と書いたのだけれどこれマナーの観点から言えば本来は男性の役目なのですよね…でも日本の男にそんなマナーみたいな高尚な事を求める方が無理!って事でそれを期待していたら私が棺桶の中に入っても「やっぱりできなかったな…」という気持ちにさせられることは必至なので大体の女性(特に既婚者)は「あきらめ」「妥協」という事を学んでいくのだと思うのですが…本作ではそんな風に考えることができない日本女性が多いからこそ=理想の王子様が現れるのを待っている=晩婚化=少子化=日本滅亡の危機という流れから女性のシンデレラコンプレックスを「治療」する目的で「国家執事」が存在するという話。