100%ガールズ 3冊 吉野万里子
- 100%ガールズ 3rd season (YA! ENTERTAINMENT)
- 講談社
- Digital Ebook Purchas
ヤングアダルト&電子図書
ボーイッシュな主人公真澄。母親の(私からしたらほぼ強制に思える)宝塚受験を念頭に置きつつも地元を離れた女子校に通うことに。理由は「今まで散々『真澄君』扱いだった自分が制服のスカート姿になって男子にあれこれ言われるのはイヤ!!」というのもの。
口調も今までは乱暴な「おれ」とか「じゃねーか」系だったけれど女子校でそれはどうよ?という事で一生懸命「猫を被る」日々。
将来の為に演劇部に入るつもりが流れで準サッカー部に入部。そこから始まる女子校ライフ…
まあ、色々ありますわな。特に中学生の時って。クラスメイトといかにうまく浮かずにやっていくかが最大の使命!じゃないけれど。
この小説の学校設定の救いは「自分の頭で考えて行動することを基本とする方針」!
と良い意味の放任主義(=私学によくあるタイプ)で主人公も「(宝塚を受験して合格したら)ここには3年しかいない(いられない)」という思いから徐々に「この学校で自分がしたいことを満足するまでやり遂げたい!」という心の成長ストーリー。
私の年齢でこの本を読んで思うのはいつまでも大人の考えに子供を縛り付けるのは良くない、と。「本当はあなたはどうしたいの?」と進むべき道を照らす存在で居ることが親の使命。
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