Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

ラブリイ! 吉田桃子

ヤングアダルト&電子図書


装丁って本当に重要=読者にこの本を読みたい!と思わせるかどうか重要な使命を帯びている!」と実感した一冊


さて、本書。
映画監督を夢見る(実際はホームビデオで撮影)中学生男子が主人公。
テーマは「見てくれ(容姿)」。
これも中学生には学校生活を送るための重要なキーワードかと。
ある程度成長したら「それが何?」って言えるようになるのだけれど、まだまだ中学生(高校生)にとっては「重要な問題」。
一度「ブス・イケてない」という評価が下されれば3年間は地獄…
ホント大人になるとばかばかしい!!!!の一言に尽きるのですが青春まっただ中の子供たちにとってはそんな大人の言葉は届かない。


とまあここまで書きまして、さてこの本の装丁を見てくださいよ、と。

ラブリィ!
ラブリィ!
講談社

この「顔」からこんな内容が想像できますか?
色々な点において「残念すぎる」一冊。
毒吐きついでに書きますが、本編中に学校一かわいいと言われている女子が主人公に「告白」する内容が「私は本当は女子の先輩が好き!」と。
え~と、何これ?この描写必要?みたいな。中学時代によくある「同性を好きになる私(僕)は異常なのか?」問題を盛り込みたかったのかもしれないけど中学生みたいな
「おこちゃま」に「好きと憧れ」の違いを認識できるわけないし、それ以上に「共学」だと同性の上級生を好き(あこがれる)事すら「変」なんですか?
女子校だと「普通」の事なんですけど。
なら、この美少女に私が言ってあげられることはただ一つ。
「高校は女子高に行きなさい。素敵な先輩女子がたくさんいますよ!」と。