電子図書＆ヤングアダルト

KZ’Deep File 青い真珠は知っている

講談社

本

電子図書を検索中に「おお！懐かしの藤本ひとみさんがある！！」と喜んで借りました。
しかし…
なんていうんでしょう…コバルト文庫で存在を知らしめ、その後はフランスの歴史等を
ベースにした濃厚な小説をあれほど連発していた作家が児童文学（ヤングアダルト）に移行したらこうなりますかあ…

例えていうなら昔はそれこそ予約数年以上待ちの料理店が並ばなくてもあの味を直ぐに
味合わせてくれるのか…と期待して食べてみたら名前は一緒でもシェフもオーナーも
変わっていて「別物」状態…
昔はオーガニック素材にこだわり細部まで丁寧に丁寧に作り上げていたのに
「そんな仕事をしていたら添加物で汚染されて何を食べても味覚が完全に劣っている今どきの人間に昔と同じ丁寧な仕事をしてもコスパが見合わない」とばかりに業務スーパーで仕入れた食材でチェーン店並みの料理を出すことによって生き延びた…そんな感じ。
よって「昔の味」を求めた人間には「なんだこれ？！」となり、初めて食す人間には
「まあ、いいんじゃない？普通っていうかどこにでもある味だよね？！」みたいな。

ファンにはちょっと辛いっすね…こういう形での再会って…
見なかったことにします…