Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

神様の御用人3 浅葉なつ

神様の御用人 (3) (メディアワークス文庫)
神様の御用人 (3) (メディアワークス文庫)
著者:浅葉 なつ
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
発売日:2014-11-21
カテゴリー:本

こう、神様と人の子の触れ合いを読むと、自分がとっても汚れた、
真っ黒い人間になってしまったかのような気持ちにさせられる…涙
本文もさることながら神様講座のワンポイントを読むことによって知らなかったことを知り、
更に知ったうえで神社に行くとまた違った味わいになるかと。
ただ行って自分本位な「お願い」をして、「パワーチャージした!」ってほざくより
神様と向き合って対話することが本来の神社参拝だったのでは?


例えて言うなら、自分の氏神様を大家さん。
それなのに普段から挨拶もせず、正月さえも挨拶しないで都会のパッと見のいい神社の大家さんにばかり挨拶をする。
案外「最近の子はあいさつしないね~」「ほんと、うちがボロイから」
「都会の大きなきれいなとこばっかり目を向けて」
「しかも、ただ来て景品だけを貰いに来るのが目的で腰を据えることは全く考えていない」
とまあ、神社の話をしているのか賃貸の話をしているのか?ってぐらいの類似性がありますが…


さて、今回は
伊勢神宮の近くに社があり、孫と住んでいる「天棚機姫神(あめたなばたつひめのかみ)」
(売れない服を売っている…)
大三島にある大山祗(おおやまづみ)の大山積神(おおやまつみのかみ)の眷属としての稲の精霊
(いつも人の子と相撲をして勝つから一度負けてみたい)
貴船神社の高龗神(たかおかみのかみ)
(自分がこの地に舞い降りてきた時に一緒に来た童子の柄杓を捜してほしい)
吉田神社(本書では架空の神社としての設定なので「大主神社」と表記されている)の
菓子の神である田道間守命(たじまもりのみとこ)
お菓子を作ったことのない自分が「神」としてあがめられることが苦痛


とまあ、神様は神様なりに悩んでいらしてお気の毒。
人の子が神を信じ無くなったゆえに力を削がれた結果
自分の神としての存在すらわからなくなっている。
それを良彦が「大丈夫だよ」と自信を取り戻させてあげる…う~~ん泣ける。


個人的には貴船神社には「神様がまだおわする」場所だと思います。
ある出来事を通じて、さすが「水の神様」と思わせてくださった「奇跡」を自分も実感しました。
ただ、あの独特な雰囲気は本当に怖い。
あの怖さゆえに「牛の刻参り」なんていうことが始まったのでは?
あの闇を押してでも樹に釘を打ちつける「恨み」とかその他もろもろの負の念があるって…
怖いよ~人間!




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