Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

花嫁は元男子。 ちぃ

花嫁は元男子。
花嫁は元男子。
飛鳥新社
Digital Ebook Purchas

『母がしんどい』と同じ棚にあったので借りてみた。
内容はずばり題名の通り。
この内容で一番印象的なのは「夫君」。
出会った時はまだ「男性」(見た目は女性)だったお嫁ちゃんに猛烈アタック!
果てはお嫁ちゃんの方が「これは早々にカミングアウトしておかないとまずいなあ…」と思うぐらいのほれ込みようだったので
p12~
夫君「改めて言います。僕と付き合ってください」
嫁ちゃん「もうこれ言わなきゃいけないじゃん。言わなきゃ前に進めないじゃん。この人とこれからも一緒にいたいから。言わなきゃッ


あの…ウチ実は…見た目は女性っぽいですが その…元男子なんですうう」
夫君「エエッツ!!」
嫁ちゃん「なかなか言い出せなくて(滝涙)」
夫君「あ。いや、まあ。びっくりしましたけども…


いや~ 言い出しにくかったでしょ_ 話してくれてありがとね_(ケロッ)
お嫁ちゃん「へ。 そんだけ!!」
夫君「そ、そりゃ びっくりしたけどさ それでも俺は好きだから お付き合いしたいと思ってるよ
お嫁ちゃん「(絶対この人わかってない)うち、戸籍は「男」なので あなたとは結婚とかできませんよ?」
夫君「お?結婚とは気が早いな(笑)」
お嫁ちゃん「妊娠や出産もできませんよ?」
夫君「そういうのはめぐりあわせじゃないかなあ~」
お嫁ちゃん「性別適合手術をしてないので体は「男」ですよ?」
夫君「ちいちゃんは…ちいちゃんは俺と付き合うの イヤかな?」


あえて引用のかっこでくくりませんでしたが以上が引用です。(太字は私)
かなり踏み込んだカミングアウトをしても「それがどうしたの?」って感じの夫君の
対応が「漢!」って感じで感動しました!!!ここまで言い切れる人ってなかなかいないと思うから。もう相手が同性だろうが異性だろうが関係なく「俺は君が好き!」って
言い切るこの潔さ!
後にお嫁ちゃんは体も「女性」になり無事結婚までの過程を書いてます。


まあ今の世はまだまだ「LGBTs」に偏見があるのでソフトな仕上がりになっているので
個人的には「女性として暮らしていた時の不便だったこと」的なダークな部分も書いてくれていた方が良かったけど。逆に踏み込み過ぎて嫌悪感を持たれたら元も子もないのでこれぐらいのソフト路線なのは仕方ないのかな、という感じですね。