Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

声に出して読みたい古事記 斉藤孝


声に出して読みたい古事記
声に出して読みたい古事記
著者:齋藤 孝
出版社:草思社
カテゴリー:本

p19

歴史とは現在の立場から過去を見渡し、現在の解釈をもって序列、系譜を組み立て直す作業だとすれば、『古事記』は神話的な世界を再構築することで、神々の世界の秩序をはっきりさせ、

そこから天皇に至る系譜を示して、権威の正当性を示しているという点で、『日本書紀』に通じるものがあります。


勝てば官軍負ければ賊軍と言う言葉があります。
歴史は勝った側の言葉でしか綴られない、負けた側は存在を否定され抹消されるので伝わっていることがすべて真実とは言えない、むしろ捻じ曲げられている可能性の方が高いそんな気がした。
例えば「日本武尊(やまとたけるのみこと)」なん字面もいいし、響きもいい。
なんかかっこいいヒーロー像を思い浮かべますが、古事記に記されている男はだまし討ちして他国を討伐し、しかも山の神を愚弄したことにより手痛い目に遭って結果死に至っている。
「だまし討ち」した男、しかも兄弟をあっさり殺したことにより天皇から疎まれ九州に行かされる。
そんな人物だとは思わなかった…


しかも、先日の出雲国造の結婚。
なぜ、年齢的にサーヤじゃなく典子様だったんだ?と思っていたら
そりゃ、サーヤは完全な「天津神系」一方千家は「国津神」系なら無理ね、と納得。
それでもやっぱり大国主大神の機嫌を取るためには「美人」を差し出さないと社を抜け出して暴れられたら困るものねえ…
オオクニヌシの奥さん=スセリビメは一目見るなり恋に落ちるほどの美貌(?)←『神様の御用人』ではものすごい美女で美男美女として描かれている
な持ち主ならそこに仕える人々がそれなりの顔レベルじゃないと納得しないし。
ふと思ったのは、「神在祭」なり「縁結び」で女性に人気!で人を呼び寄せている出雲大社、
実情は「社に閉じ込められて退屈しているオオクニヌシの機嫌を取るために、きれいどころを
常に呼び寄せる為の方便では?」と思ったり。笑
まあ、売れ残っている、残念だ~な人がこぞって参拝するのはご愛嬌ですが…


あと、数年前の伊勢神宮の遷宮の時なぜ既婚のサーヤが臨時祭主に選ばれたのも不思議。
こういう役職って「未婚女性」じゃないの?
となると、申し訳ないけどいまだに懐妊されていないサーヤと黒田さんって「清い関係」のまま?
皇族の娘として「降嫁」が条件というか一般常識なので取りあえず「形だけ降嫁」なのか?
それだったら「未婚女性」扱いでこういった重要な役職を担ってもおかしくないし。
その時点で一応形だけでも「処女」の典子様なり他にも皇族で「未婚女性」がゴロゴロしている中で
わざわざ「既婚」のサーヤが選ばれるってどうよ??


と言うより「天より下りし…」を普通に読むと「それって、天皇制度の正当性を主張するための歴史だとしたら、天皇の祖先は宇宙から来たの?」ってなるんですけどねえ…
大陸ではなくあくまでも「天」から来た、と言うのだから。
大陸(朝鮮半島)から来た人種ではなく、宇宙から来た人たちによって支配されているんですか?
日本は。
日本最古のSF『竹取物語』が月よりいでし娘、の話だけに
「宇宙」というか地球外の生物がいてもおかしくない認識で話が進むだけに…


あ~コワい怖い。
真実は闇の中…命あってのものだねとはよく言ったもので。

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