Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

ダレン・シャンⅥ バンパイアの運命 ダレンシャン

ダレン・シャン / 6〔小学館ファンタジー文庫〕
ダレン・シャン / 6〔小学館ファンタジー文庫〕
小学館

「試練」に失敗(他者の助け・妨害)により「死刑」になることが決まったダレン。
友人某××に「逃げろ!」とそそのかされた挙句、別の友人某が殺されることに。
某××も大切な友だと思っていたのにまさか「裏切者」だったなんて…ということで
逃避行した後、バンパイアの敵であるバンパニーズがマウンテンに隠れていること及び裏切者が居ることを知らせるために再度マウンテンに戻る…
それにしてもダレンの話って友人が死んだり裏切られたり…って友達って何?状態。
児童書だから?そのことは冒頭でいきなりこう表現されている
p8

心を許す相手は、選んだ方がいい。親友だと思っていた相手に、裏切られることもある。


また本書ではこの物語の初めの巻でもさりげなく言われていた、
またあとがきでも取り上げられているように

「いいか、ダレン、善悪というものは見方によってかわるのだ」(第三巻165ページ)

この事について強く考える場面が出てくる。読者が大人の場合はたぶんここに印象が残りしばし考察する箇所だと思うけれどこれが小学生だったら何人が気にするだろうか?
(ハラハラドキドキのダンジョンぽく無い、むしろ哲学的な内容なのでおもしろくないから)


自分では「正義の名のもとに!」と起こした行動でも反対の立場の人間にとれば
それは「正義じゃない!侵略だ!」となる。戦争の心理ですね。
この部分について突き詰めて述べれば「感想文で賞がもらえる」部分だなあ…笑
純粋な心の子供が読んだ場合この部分にどんな感想を寄せるのか読んでみたい気がする。