Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

ダレンシャンⅩ(10) 精霊の湖 ダレンシャン

ダレン・シャン / 10〔小学館ファンタジー文庫〕
ダレン・シャン / 10〔小学館ファンタジー文庫〕
小学館

p54

「ああいう手合いは決まっているの。一旦戦いの味を覚えたら絶対に忘れない。バンパイアという敵が消えたら他の獲物を探すはずよ」

人間よね、とデビーが押し殺した声で言い切った。

「バンパイアを一人残らず倒したら、今度は人間に目をつけるわ。どんどん仲間を引き入れて、膨らんでいくのよ。心の弱い、欲の深い人間に目をつけて、誘うのよ。権力が手に入るぞって。(中略)

だからあたし言ったのよ。あたしたち人間が立ち上がらなくちゃって。

これはあたしたちの問題。と言った時は漠然としていたけれど、口に出した瞬間に判ったの。そう、他ならぬあたしたちが、自分たちで立ち上がらなくちゃって」

被害に遭う人間って言うのはね、他人に頼ってばかりいるからやられるの。被害に遭いたくなければ自分で戦うのよ


とまあ、バンパイアとバンパニースという存在を知って短期間の人間のデビーとアリスがすぐこの結論に達したのに対して何年もバンパイアをやっているのに全く気が付かないお気楽なダレン君。おめでたいったらありゃしない。
というわけで、一旦バンパニーズ大王との対決はお預け状態にして前々から気になっていたハーキャットの正体を探るダンジョンに突入!いわば閑話休題レベルだな。
その正体も正直「…」だし。ここまでご都合主義なのか?ファンタジーだからあり?
それともこの「時空のねじれ」こそ書きたかったのか?みたいな?


ところで太字にした部分。
なんか情報に踊らされた挙句文無しになった日本人が該当しそう。
「俺たちは被害者だ!」って言えば済む、みたいな。
太字以前の部分は日本の失脚した政治家に当てはまるよね。