Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

孤城に秘めた情熱 エリザベス・ホイト

孤城に秘めた情熱 (ライムブックス)
孤城に秘めた情熱 (ライムブックス)
原書房


『ひめごとは貴婦人の香り』のシリーズ。3篇目に相当するみたい。
図書館には2巻目が無いのが残念。
ところで表紙の女性、美しいと思いませんか?
ロマンス小説の文庫本タイプは大体ヒロインをイメージした女性の写真が使われます。
髪の毛の色&瞳の色。よくもまあぴったりな女性を見つけてくるもんだ&存在しているんだ~って感じです。(それも美女を!!)


さてさて本書。内容は例によってドレスを引きさく「レイプ小説」を踏襲。笑
まあそれが基本なので一旦おいておいて、それ以上に「今風の設定だなあ…」と感心したのがヒロインは「公爵の愛人+2人の子持ち」という設定。
愛人、という設定初めて読んだ気がする。とはいうもの「エロエロ、金の為に体を売った」というタイプではなく17歳の時に要は公爵に「騙された」ようなもん。
しかも子供まで設けているのに認知していないし、子供をかわいがってもいない冷めた関係。そこに戦争で拷問を受けた末に容貌を醜く潰されたヒーローと出会う話。


ハーレクイン・ロマンス (平凡社新書0930)
ハーレクイン・ロマンス (平凡社新書0930)
平凡社
Digital Ebook Purchas

↑これによると元々「ハーレクイン」が導入された時の基準が「ヒロインが20歳ぐらいの処女」に対して読者層がover30。
というのもちょっと先輩気分で後輩を指導するかの如く「そうそう、男は顔じゃないのよ」と「自分たちの経験を元に読み進めていく」事を前提・基準としているから。
ところが本書や前作のヒロインは30歳前後。そして子持ち。未亡人とか愛人とか何というか「今の読者と近い設定」にどんどん変わって行っているなあ、と。
現代ものだったらさらっと「バツイチですが、何か?」って感じですね。


設定年代がどうであれシルクのドレスやハイブランドの服を破られても文句を言わない、
弁償を請求しないどころかそれに代わるものを買ってもらえる、贈ってもらえるような
男としか「レイプロマンス」はしちゃいけませんぜ。笑