Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

お任せ!数学屋さん 向井湘吾


お任せ!  数学屋さん (一般書)
お任せ! 数学屋さん (一般書)
著者:向井 湘吾
出版社:ポプラ社
カテゴリー:本

偏見で申し訳ないが、普段本を読む人種ってやっぱり文系、
率直に言って数学と言うか理系は苦手な人が多いのでは?
記号を見ただけで「読む気をなくした…」的な感想、衝動に駆られる人が多いのを前提に
それを推してでも書きますか?って気がした。
一般書で出版しているが、ポプラ社と言うこともあり始めから文庫価格で中高生ターゲットにした方が良かったのでは?そう、計算では導き出されませんでした?
まあ、一般書価格にすると文庫に比べて倍近く収益が上がりますものねえ…
でも、作者の意図がどこにあるのか不明ですが
「数学は面白いよ。こんな風にすれば問題解決できるよ」
「食わず嫌いはダメだよ」的な気持ちで書いたとすればやっぱり
「現役」をターゲットにする方がマーケティングに有利では?
いい年をしたおっさん、おばはんがいまさら「数学」で問題解決するよりは
「あきらめ」と言う絶対法則で切り抜けるすべを身に着けてしまいましたから…
こんな風にすれば、恋愛すらも解ける…まあそれは言いすぎですが。
だって、やっぱり「二人の過程」とか「感情」とか割り切れないものがありますもん。
ロボットが絶対に人間に勝てない(理解できない)理由。


東大卒で数学オリンピックにも出た作者が次は剣道4段の腕前を生かしての剣道物語が次に控えております。
けど、数学と剣道と言う分野以外で勝負できるだけの人間性を発揮できないと「作家」としては生き残れないと思います。
数学を面白く理解するために塾講師レベルのガイド本にするか、
さらに一歩踏み込んだ人の感情が生き生きと表現された小説にするか。
楽しみですね。




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