Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

グループでもできるビブリオトーク 笹倉剛

グループでもできるビブリオトーク―「わくわく」「どきどき」する本の紹介方法
グループでもできるビブリオトーク―「わくわく」「どきどき」する本の紹介方法
あいり出版

読み始めて気がついた。「この本はビブリオバトルについて書かれた本じゃないんだ」と。
むしろ「ビブリオバトル」に対してライバル心というか否定感すらあります。笑
というのも著者が「教育」の立場から「本」を捉えているのでどうしても「先生が子供に本の楽しさをいかに教えるか」といった「指導書」的な内容。(著者は女子大で主に教職志望者に対して教えている)
そして女子学生が実験的に「ビブリオトーク」をやっているのを紙面で再現しているのですが「文字」で読んでいるせいもあるかもしれませんが、
いかにも研究発表の様なありきたり&表面的な内容になっていて実際に高校生のビブリオバトルを聞いた者には「つまんね~な」の一言。


先に紹介した

マンガでわかる ビブリオバトルに挑戦!
マンガでわかる ビブリオバトルに挑戦!
さ・え・ら書房

こちらの「イマイチな先生」のパターン。笑


そもそも「ビブリオバトル」と「ビブリオトーク」の性質が違う、のですが「トーク」の方は浸透してます?????言葉的にも内容的にも。
バトルは「本が既に好きな子」が自分の「推し」をいかに熱く語るか、に対して
トークは「本を読むのが苦手な子」をいかに「読ませるか」「親しみを持たせるか」という方向に持って行くかの違い。
まあ、上から無理やり「本を読め!」と言ってるのよ。笑
また「チャンプ本を決めることは子供に優劣をつけるようで嫌」という学生の意見に
自分の言いたいことを言ってくれている、という表記がありこれぞ日本の衰退=


横並び万歳思考! はこうやって生まれるんだな、と。


日本は唯一成功した「社会主義国(共産国)」という意見を過去の本で読みましたが
まさに今の「教育(小学校)」から洗脳は始まっているんですね。
「バトル」を考案したのが私より10歳年下の人で、
「トーク」を主張している人は私より10歳年上。
この年齢差が時代の流れを読み取っていないというか古い考えの持ち主がこれからの世代を
「指導」し、古い考え方を教え込まれた先生が今の時代を生きている子供たちを「指導」する。そりゃ、距離感・時代にそぐわない感があって当然では?
先生もノイローゼになりますわな。
正しいと思って教えられてきたことが現場では全く役に立たないどころか下手に知恵があるからそのギャップに悩む。で、メンタルやられる…


今の学校教育の崩壊って「老害」が権威を持っているから新しい改革をする隙間もない。
これって「学術会議」にも通じることじゃないですか?


あ、書き忘れ。
「トーク」は複数の人数で発表することも提示していますがこれ、クラスで浮いている…
いやクラスになじんでいない子どもにとってめっちゃハードル高いと思う。
また本を決めるのも結局「力の強い子」の意見が優先される可能性が高いし。
むしろ「バトル」であれば自分の好きな本を一人で発表するだけで済むので
やはり「今の時代」感覚であれば「バトル」の方を支持する。