Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

百花(ひゃっか) 川村元気

百花
百花
文藝春秋

今年の1月に高校生のビブリオバトルを聞きに行った時にこの本を紹介していたので
興味を持って予約して約100人待ちの末借りた本。


38歳、レコード会社勤務の男の母親が認知症になった話。
高校生の彼女が発表した時は面白そうだと思ったんだけどなあ…
なんていうか文章が下手、というのか全てが「動画・映像」ぽいというか。
実際作者がそっち系の人らしいので仕方がない=表現することを仕事にしている人であっても本来は文章で勝負している人ではない のかもしれないが。
読んでいて簡単にサクッと「画」が浮かんじゃうんですよね…それもありきたりな絵。
平たく言えばMVっていうの?歌の後ろで流れている映像。
さあ~っと流れて終わった瞬間忘れちゃう感じ。
まあ、内容が「認知症」で「忘れる」事が主題なのならある意味目的は達しているんですけどね。教育的画像、研修向け画像、キレイ事ばっかりクローズアップされた映像。
動画なら俳優の表情や表現次第でごまかせ…成功するけれど、文字だけの世界だとただただ「薄っぺらい」。