大人だって読みたい!少女小説ガイド
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様々な「少女小説(?)」のあらすじを紹介してはいるのですが、なぜか廃盤や
古すぎて図書館に蔵書が無いものが多数ありまして…
あの!花井愛子すら図書館に無かったのですよ…滝汗!!!!!
- 山田ババアに花束を (講談社X文庫ティーンズハート)
- 講談社
- Digital Ebook Purchas
せめて映画化されたこれでも残っていればいいのに…
一冊も花井小説が無い図書館の存在意義は…
他にも紹介されている本が「未完」とか電子図書のみとか…
あらすじを読んで興味を持ったのに読めない…という中途半端の生殺し状態!!
因みにわが図書館は蔵書の処分として数年前にこれを放出していたのでゲット!
もう青春のバイブルですよ!!!!!!(叫)
ボロボロでしたけどね。そんなの関係ない!! 一人十冊まで!の枠にちょうど収まって
自分の前に並んでいる人がこれを取らないかそれだけを願ってました!!!!
個人的には
も大好きでした!!!
初期の頃のなんていうか繊細な表現も「え?これは私の事を書いている?」と感情移入しまくった覚えも。もっともっと紙ベースで復刊して欲しいです!!!!!!!
ところで巻頭に少女小説で活躍した「津原やすみ」さんと「若木未生」さんのインタビューが載っており、これが一番印象に残りました。この人に限らず未完の作品がある…というのは要は「編集者の意図に沿った作品を書けないから干された」ということ。たまに私がラノベを読んで「もう少し編集者がシッカリしないと!」と文句を書くことがあるのですが、実は作者はもっと違うものを書きたいのに「干される」事を恐れた結果「書けなくなった」なれの果て…ということ。
少女小説家である事を放棄して一般小説に移って自分らしさを打ち出して書く人もいれば、残念ながら精神的にやばくなって筆を折る…というブラック企業並みの扱いが横行。
それはきっと今のラノベ業界も同じなのでは?
証明するかの如く紙ベースの出版社業界が風前の灯なのに対して逆に元気なのが好き勝手書ける「小説家×なろう!」といったサイトで人気が出て書籍化…という流れ。
p6「津原やすみ」さんインタビューより
商業作品と言うのは作者の構想とは関係なく、人気があるうちに続きを求められてそれに抵抗するのは難しく、人気が衰えれば不意に打ち切り。
誰にとっても幸せな終わり方なんてそうそう望めないんです。常にこれが最後の発表の機会だと思って書いているほかない。
若木未生さんのインタビューにもp14
私もですが、周囲の作家はほとんど皆、心身が病んだ時期があると思います。小説を書くことが好きで真面目に向き合うからそうなってしまう。
そのまま辞めてしまった人も多いです。特に女性は体調が不安定な時期があるじゃないですか。(中略)新刊が出なければ「書かなくなった」と思われてフェイドアウトするしかないんです。だから無茶して働いて、心身を壊してしまう。同期で今も小説を書き続けている人たちをみると、まるでベトナム戦争からの帰還兵を見ている気持ちになります。
書くことが好きな人が制限されずに伸び伸びと書ける未来があります様に!!
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