Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

無礼な人にNOという44のレッスン チョン・ムンジョン

無礼な人にNOと言う44のレッスン
無礼な人にNOと言う44のレッスン
白水社

韓国も日本と劣らずに「男尊女卑」の国らしい。
全編「共感」としか言いようのない内容。抜粋すると全部になる、と言っていい。

P24 無礼な人に出会ったら

生きていると無礼な人には必ず出会う。彼らは私たちを傷つけ、当惑させ、何とか踏んばりながらいっぱいいっぱい生きている私たちの心をかき乱す。初めはひどく泣かされてばかりだったが、会うたびに自分なりにの対処法ができた。5つ紹介しよう。


まずは相手にそれが問題のある発言だと自覚させること。(中略)誰かがその一線を越えた時にそれを警告することは言葉の暴力に対処するための最も基本的な方法だ。

偏見に満ちた言葉を浴びせられたら興奮せずに「第三者が聞いたら誤解すると思いますよ」と言ったり「当事者が聞いたら傷つくでしょうね」と伝えるのが一つの方法だ。

ここで重要なのは感情を表に出さず、できる限りドライに言う事だ。

二つ目は聞き返すなどしてその発言を客観視させること。

この状況が理解できない、というように天真爛漫に聞き返すとなおよい。(中略)

三つめは相手の発した不適切な言葉をそのまま真似て聞かせること。

(中略)

「胸が小さいのにどうしてブラジャーをしているんだ?」と聞いてくる男には「じゃあ、あなたはどうしてパンツを履くの?」というようにおかしな論理で攻撃してくる人には当事者の身になって考えさせてあげればいい

四つ目は、冷めた対応をとること。(中略)何も言わずじっと見つめたり、していたことを止めてそこから離れることも一つの方法だと思う。

チャットルームから解放されたいと思った時には「(笑)」または「そうなんだ」程度のメッセージを返して会話を終わらせてもいい。あまりにひどい時はあえてメッセージを開かずにいたり、読んだとしても返信しない方がいい。直接会うような状況ならば「そのようにお考えなのですね」「はーい」程度の表現だけを意図的に繰り返すことで意思表示できる。

五つ目はユーモアたっぷりに答えること。時代錯誤的な発言に遭遇した時に特に効果があるのだが例えば愛情が無く自慢だけの小言を聞いたら「近頃は小言を言う時には先に料金を払ってからだそうですよ」と言ったり、冗談で突き返せば相手はもう何も言えなくなるだろう。話が長くなりそうなら「わたしなりに考えていますから」と話題を変えてもいい。

(中略)

攻撃してくる人たちに対して我慢ばかりしていると、こちらが無気力になってしまう。

無礼な人に出会ったら避けるばかりが能が無い。自分だけの対処法を備えるべきだ。

「みんなそんな事を言わないのに、どうしてあんただけが気難しい事を言うわけ?」という人には、それならそのみんなが我慢したり避けたりしてくれているだけなんだと教えてあげなければならない。不快に思ったらそれ以上我慢しないこと、私たちが生きるべき世の中はこうあるべきだと発し続けること。なぜならこの世はこれまでそのように進歩してきたのだから。