シネマコンプレックス 畑野智美
- シネマコンプレックス (光文社文庫)
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シネコンを舞台にしたオムニバス系+表紙の二人に5年前何が起こったのか?というミステリー要素が加味されて話が進むお仕事系小説。
以上!
で、終わってもいいのですがせっかくこのブログを訪問していただいたのにこれだけでは申し訳ない…とサービス精神を持って毒を加味したいのですがどう料理したものか…
あ~も~強いて言えば「仕事していたらこんな人いるいる」とか「仕事に対する熱の違いがストレスの元!」というのはどこにでもあるんだな、と。
27歳フリーター女子と大学2年女子。二人は大して仲が良くない。
p42
「ずっといませんよね?いつから彼氏いないんですか?」
「どうして、ずっといないって思うの?」
「だって、土日も祝日も必ず働いているじゃないですか?」
「土屋さん、去年入ったんだからそれより前の私の事は知らないでしょ?」
「そうですけど、でも、私って、そういうのわかるんですよ」
「そういうの?」
「この人、ずっと男いないなって」
「へえ」
殴り飛ばしてやりたい気もするけれど、ここまで無神経だと清々しくもある。
「いつからいないんですか?」
「そんな話、しません」
「どうしてですか?」
「友達じゃないから」
「かわいい後輩ですよ」
「かわいくない」
怒ってはいけないと思って笑顔で言ってみたが、余計に怖かったかもしれない。
なんか、先日紹介した『無礼な人にNOという44のレッスン』での実例を見ている様。
他にも主婦がラストまで入っていたら「今日、クリスマスイブですよ?いいんですか?」と
問われたり人には色々事情ってものがあるんだから無神経に人にそんな言葉投げかけたりするんじゃね~よ!って思う描写があった。そっちを色濃く出した仕上がりにしてくれたら
もっと面白かったと思うのに中途半端な恋愛事情を混ぜ込んだので残念な一冊。
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