Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

リケイ文芸同盟 向井湘吾


リケイ文芸同盟
リケイ文芸同盟
著者:向井 湘吾
出版社:幻冬舎
発売日:2015-04-03
カテゴリー:本

ぶった切ってまとめれば「出版業界内情暴露小説」。
まあ確かにこれを読めばなるほど100冊読んで「面白い!」と言う本に当たればいい方、
悪けりゃ最近面白い本って無いね~の感想が「当たり前かあ~」と言うことがわかる。
読者の「読みたい本」ではなく編集者のエゴの塊の「自分の作りたい本を作っている」んじゃあねえ…
しかもそれすら「10年が限度」と業界内では認識されているという。
と言うことは過去に大ヒットさせた編集者が10年経っていまだに「過去の栄光」にすがりついて、
と言うか本人には意識がないまま「あの路線で行けば、売れる!」と勘違いし
(多分若手の編集者は「それは無いわ~」と思いつつも反論できない雰囲気)
なんだろうなあ…
それ、出版業界だけでなく、日本の古き良き時代を知っている骨董社員の妄想がはびこっている会社はどこもそうだと思うけど。
実際、感覚のずれからあれほど大手だった会社がどんどんまずい状態になっているのは「読み」が甘かったというより、今の時代を読みきる能力がない人間が上司なりにはびこっているからだと。
とはいうものの、この作者だってあと10年、20年したら「感覚古いよな~」と言われる人になると思う。
さて、ラストいきなり彼女ができているなど本来丁寧に書くべき部分がぶっ飛んでいて、ご都合主義で終わっているのが残念と言うか、編集者さんは「東大卒に何を言っても無駄」と切って捨てたのか。
ヘタに高学歴なのに作家になって編集者さんに「育ててもらえない」のも気の毒だよな~
「高学歴が書いたわりには…」って言う本、多い。あと、医者とか。
作家にあれこれ言えない雰囲気があるんだろうなあ…
書いていて、気が付いてます?ご本人さん。






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